Winw List 【 Us-8104 】

ダットン・ゴールドフィルド社の
ドア・セラー アイテム
Rued Vineyard Chardonnay
かってキスラーに供給していた究極の単一畑

カリフォルニア州北部のノース・コーストに位置するソノマのロシアン・リヴァー・ヴァレーの西側地区は、卓越したシャルドネやピノ・ノワールの世界的な生産地として知られる。
海岸線に近いため海からの冷たい霧が一定の割合でかかり、カルフォルニアならではの日照の豊富さと冷涼な気候の恩恵を受け、しっかりとした酸を残しながらブドウが完熟する。
特に、その中でも独立したアペラシオンに認定されているグリーン・ヴァレーは、ペタルマ・ギャップと呼ばれる海岸沿いに並ぶ山脈の途切れ目から霧が流れ込む最初の場所にあるため一層冷涼な気候となり、果実の豊かさの中にも緊張感を保持したシャルドネやピノ・ノワールの産地として注目を集めている。

栽培と醸造の分業が確立しているアメリカにおいて、良い畑を確保することはワインの品質に直結する。
優れた畑、熟練の栽培家、卓越した醸造家という得難い組み合わせの見本といえるダットン・ゴールドフィールドは、世界のワイン産地の情報を網羅する『ワイン・レポート』2009年度版にて、スタッグス・リープやオー・ボン・クリマに先立ち、最も偉大な生産者の筆頭に選ばれている。


 ダットン ゴールドフィールド
2016 ルード・ヴィンヤード シャルドネ

Dutton - Goldfild
2016 Rued Vineyard Chardonnay


産地 : カリフォルニア、ソノマ群ロシアン・リバー・ヴァレー地域
AVAS: グリーン・ヴァレーAVAs
畑 : ダットン・ランチ ルード・ヴィンヤード
生産者 : スティーブ・ダットン氏、ダン・ゴールドフィルド氏
ブドウ品種 : シャルドネ100%
栽培: サスティナブル農法。シャルドネの畑はドライ・ファーミング(無灌漑)で栽培。
醸造 : 空気圧式のプレス機でブドウを房ごとプレス後、低温で数日間デブルバージュし、バリックで発酵。フレンチオークのバリック17ヶ月(新樽55%)熟成。
アルコール度 : 13.5%
容量 : 750ml
タイプ : 白ワイン。フルボディ辛口
希望小売価格 : \9,130.
  

ロシアン・リヴァー・ヴァレーの中でも特に涼しいグリーン・ヴァレーにある東向き斜面の単一畑から造られる限定生産キュヴェ。
1969年に植樹されたこのエリアで最も古いシャルドネの畑のひとつで、かつてキスラーにブドウが供給されていた。
熟した黄桃や南国系果実、クローヴ、バニラ、ハチミツ、トーストなどニュアンスに富む複雑な香り。黄金色の外観そのままの濃厚な味わいだが、肉厚の果実を確固たる酸の背骨が支え、冷涼な気候を反映したしなやかさと見事なエレガンスも持ち合わせている。

 

 

1960年代、ナパのワイン産業が活発になる一方で、ロシアン・リヴァー・ヴァレーの西側地区は高品質のワインを生産するには涼しすぎるとして、大量生産のスパークリングワイン用のブドウやリンゴなどの果樹が主に栽培されていた。この不遇の状況を変えたのは19世紀から果樹栽培を営んできたダットン家だ。
この地のワインへのポテンシャルを予見した4代目のウォーレン・ダットンは、ダットン・ランチを設立して家業をブドウ栽培にシフトし、グリーン・ヴァレーに初めてシャルドネを植樹するなど、周囲の農家からの賛同得られなくてもひたすら可能性を信じてブドウ栽培に取り組んだ。今やロシアン・リヴァー・ヴァレーを中心に約445haの畑を所有し、キスラーなど優良ワイナリー御用達のソノマの最有力栽培家となったダットン・ランチだが、この発展の一端を担ったのが息子のスティーヴ・ダットンと友人のダン・ゴールドフィールドである。

 ダットン・ランチの現当主の一人であるスティーヴは幼い頃から家業を手伝い、32歳の時にはソノマ・カウンティから『年間最優秀若手醸造家』に選ばれた生粋のブドウ栽培家である。
一方、ダンは1969年のブルゴーニュに感銘を受けてワインに人生を見出した科学者で、醸造家になるべくカリフォルニア大学デイヴィス校で学び、ロバート・モンダヴィで研修を積んだ。

2人はダンがブルゴーニュ・スタイルのシャルドネやピノ・ノワールで有名なラ・クレマで醸造責任者として働いていた時に知り合い、すぐに意気投合した。彼らはロシアン・リヴァー・ヴァレーで最も涼しい西側地区で最高のワインを造るという思いを分かち合い、ブドウ栽培にふさわしい場所を調査し、畑を拓き、そのキャラクターを研究するなど、実験的ともいえる活動を協力して行った。醸造家としての手腕を認められたダンがハートフォード・コートの設立を任されて以降もそれは変わらず、1990年代に彼の下で醸造を補佐した若き醸造家たちも、冷涼なロシアン・リヴァー・ヴァレーでの偉大なワイン造りを広めていった。

1998年、自ら育てた最高品質のブドウを最上のワインへ醸すため、スティーヴとダンはダットン・ゴールドフィールドを設立した。畑はもちろん、彼らが開発したといっても過言ではないロシアン・リヴァー・ヴァレーの冷涼な西側地区がメインである。誰もがうらやむダットン・ランチが所有する区画から、贅沢にも彼らの理想に適した畑を選りすぐり、スティーヴが特別に目をかけてブドウを栽培する。
「自然と高い酸が維持される地所であること」を条件に選ばれたシャルドネの畑は、カルフォルニアでは珍しく灌漑をしない畑である。灌漑しない畑の方がブドウは深く根をはるという。その中でも自然と収量が制限され、凝縮したブドウが得られるため、高樹齢の畑のブドウが好んで使われている。
また、「美しくなければピノ・ノワールではない」という考えから、十分に果実が成熟するが、アルコール度数は14%を超えない畑がピノ・ノワールの選定基準だ。

ダットン・ゴールドフィルド社のワイン

  Us-8100 ダットン・ランチ ピノ・ノワール

  Us-8101 ダットン・ランチ シャルドネ ロシアン・リバー 

  Us-8103 ウォーカー・ヒル・ヴィンヤード シャルドネ

  Us-8104 ルード・ヴィンヤード シャルドネ


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