WineList 【 Us-397 】

設立2004年

Sixteen by Twenty

パーカー100点を獲得したカリフォルニア最高峰の醸造家
ポール・ホブスが
情熱を掛けて全行程に100%携わる究極のワイナリー

 


オーナー: ダンフィ夫妻

シックスティーン・バイ・トゥエンティは、ポール・ホブスがナパ・ヴァレーで新たに手掛けるワインである。ワイナリーの設立は2004年。設立者のデイヴィッド・ダンフィは、ナパ・ヴァレーでワインを造るという30年来の夢をかなえるべく畑を取得し、はるばるミネソタからこの地に移った。それまで歯科医業に携わり、ワイン造りの経験がなかったデイヴィッドにとって、ポールとの出会いはこの上ない幸運だった。ともに完璧主義者であり、ワインについて共通する考えが多かった彼らはすぐに意気投合。初ヴィンテージとなる2005年からポールが栽培・醸造ともに全面的に関わることになった。


Paul Hobbs Winery のHPより

ロバート・パーカーが「お気に入りの醸造家の一人」と公言し、2度に渡ってワイン・パーソナリティ・オブ・ザ・イヤーに選んだ偉大なる醸造家、ポール・ホブス。1979年の初ヴィンテージからオーパス・ワンの醸造に携わり、オーパス・ワンのヘッド・エノロジストやシミ・ワイナリーの醸造責任者および副社長を歴任後、醸造コンサルタントとして独立。ピーター・マイケル、フィッシャー、ルイスなどカリフォルニア最上のワイナリーの数々でコンサルタントを務めた。また一方で、自身のワイナリーとなるポール・ホブスでは2002年にロバート・パーカーに「現代ナパの伝説の卵」といわしめたカベルネを生み出し、パーカー100点を獲得。スクリーミング・イーグルやハーラン・エステートに並ぶ快挙を成し遂げた。醸造家として人もうらやむ程のキャリアを誇る彼は現在、ポール・ホブスやクロスバーンなど、自らのらのワインを手掛ける他、世界中で30を超えるワイナリーのコンサルタントを務め、尚一層精力的にワイン造りに打ち込んでいる。


 


シックスティーン・バイ・トゥエンティ
ピノ・ノワール 2012 アンダーソン・ヴァレー

Sixteen by Twenty
Pinot-Noir 2012 Anderson Valley


産地 : カリフォルニア州、アンダーソン・ヴァレーAVAs、ドネリー・クリーク・ヴィンヤード
オーナー : デイヴィッド&カレン・ダンフィ夫妻
醸造責任者 : ポール・ホブス 
設立 : 2004年
品種 : ピノ・ノワール100%
醸造 : 発酵には密閉式のステンレスタンクを使用。破砕後、14-28日間低温浸漬を行い、20-40日間マセラシオン。プレスしてワインをフレンチオークのバリックに移して11ヶ月熟成(新樽30%)。フランスでも信頼できる産地のオークを厳選し、製造から焼き入れまで複数のフランスのトップメーカーに特注したバリックを畑のキャラクターに合わせて使い分けている。フィルターを掛けずに瓶詰めを行う。
アルコール度 : 14.4%
容量 : 750ml
平均生産量 : 本
タイプ : 赤ワイン。 フルボディ
サイステイナブル・アグリカルチャー。殺虫剤・除草剤不使用、有機肥料や有機農法と同じ自然農法の技術を採用しているが、認証取得は考えていない。

ソノマよりも北に位置するアンダーソン・ヴァレーは、複雑でニュアンスに富むピノ・ノワールの銘醸地としてカリフォルニアで最も注目を集める冷涼産地のひとつ。ドネリー・クリーク・ヴィンヤードのブドウを使用。熟したチェリーに満ちたフローラルな香りにスパイスや土のヒント。アタックから艶やかで豊満なテクスチャーに魅了される。チェリーやラズベリー、ブルーベリーの様々な果実に生き生きとした酸。各要素が複雑に絡み合うフィニッシュは長い。

 

 

ポール・ホブスが醸造コンサルタントを務めるワイナリーは数あれど、このように自らのワイナリーと同じレベルでワイン造りの全行程に100%関わることはほぼない。そもそもコンサルタントとしても、ポールが畑のポテンシャルや造り手自身の向上心を感じなければ引き受けることはないのだ。しかし、デイヴィッドの畑と情熱がポールを動かした。話し合いを重ねた末、2005年に彼らはふたつのワインを生みだした。そう、まるでポール・ホブスが同じアペラシオンで自ら2種類のワイン、ポール・ホブスとクロスバーンを手掛けるように。
そのひとつは、ブラック・コルドン。少ない生産量の中から更に厳選した別次元のキャラクターを持つプレミアムワインを目指したこのワインは、既にワイン・アドヴォケイトで「傑出したカベルネ」と称えられている。
そしてもうひとつが
シックスティーン・バイ・トゥエンティ
このユニークな名前は油絵で最も一般的なキャンバスのサイズに由来する。16x20という寸法が、画家にとって完璧なバランスを絵画にもたらすことから、彼ら自身をアーティストになぞらえ、このワインにおいて何より重視しているのが『バランス』であることを、その名とラベルで表現したのだ。ブラック・コルドンと同じ畑・同じ醸造方法から生まれるこの作品は、その確かなルーツ、キャラクター、クオリティ、複雑さを持つ「価格以上の価値があるバランスに優れたワイン」を目標としている。わずか15ケースのという極少量生産でのスタートだったが、瞬く間にその評判は広がり、今や入手困難なナパ・カベルネの名作のひとつに数えられる。
 
彼らの本拠地となる所有畑はオーク・ノルとマウント・ヴィーダーの間にある。それに加えてハウエル・マウンテン、クームズヴィル、ヨントヴィルにも畑を持つ。一部は貸借畑となるが、自社畑と同じく一から栽培を管理しているのでブドウのクオリティに差はない。これらの畑を選んだのは、カベルネに最適なミクロクリマを誇るA.V.A.だからというだけではない。複雑かつ多層的なワインを実現するためには、複数のA.V.A.、それも山の斜面から谷床の平野部まで様々な海抜の畑のブドウをブレンドすることが重要だったからだ。それぞれの畑が表現するナパ・ヴァレーの多様な魅力を理想的なバランスで贅沢にも1本のワインに内包する…それには上質で健全なブドウを得ることが不可欠だ。ポール・ホブス直伝のブドウ栽培ではサイステイナブル・アグリカルチャーを採用。有機肥料や有機農法と同じ自然農法の技術を用いているが、オーガニック認証という肩書に彼らは興味を示さない。いうまでもなく、全ての献身はクオリティのためなのだ。区画どころかブドウの樹1本1本の個性についても語ることが出来るというレベルで、入念な手作業にて畑仕事は行われる。
醸造・熟成は、ポール・ホブスと彼の醸造チームが常にワインをケアできるよう、ポールが所有する醸造施設で行われる。醸造面でシックスティーン・バイ・トゥエンティにおける『バランス』のフィロソフィを色濃く反映するのは、バリックへのこだわりといえるだろう。ポールは元々、オークでの熟成に対する卓越した知識をロバート・モンダヴィにかわれ、醸造家としてのキャリアをスタートした。フランスでも信頼できる産地から更に厳選したオークのみを原料とし、製造から焼き入れまで複数のフランスのトップメーカーに特注したバリックのみを使用しているが、それぞれのバリックが持つ独自のキャラクターを分析し、それぞれの畑にあったバリックを選ぶことで、ワインが理想的に熟成できる環境を整えている。新樽率は78%にも及ぶが、オークが主張しすぎることないバランスがワインの中に感じられる。
クオリティを第一に考えて最終的なセレクションとブレンドが行われるため、畑の比率は毎年変わるが、多層的で複雑な味わいの中には常にナパのカベルネの魅力が凝縮されている。この驚くべきクオリティを、現実的な価格で世に送り出した2人の男のワインにかける情熱には脱帽するより他ない。

 

シックスティーン・バイ・トゥエンティのワイン

  Us-395 16×20、シャルドネ ソノマ・コースト

  Us-397 16×20、ピノ・ノワール アンダーソン・ヴァレー

  Us-399 16×20、カベルネソーヴィニォン ナパ・ヴァレー


ご注文は【訪問販売法に基づく表記】をお読みの上、メール・FAXでお願いします。