元銀行家のジム・ディアバーグ氏は、30年前アメリカで最も古いワイナリーの一つであるハーマヌホフ ヴィンヤーズを購入。ワイナリーの再建に力を注いできました。そして、ボルドー品種に深い愛情と厚い情熱を覚えるようになります。その後、彼の思いは最高品質のボルドー品種を造るべく、10年以上の年月をかけたボルドーからナパ、サンタ・バーバラへの探索の旅に突き動かします。そして、ついにサンタ・バーバラAVA内サンタ・イネズ・バレーに辿り着きました。この地は、これまでファイヤー・ストーンやゼッカ・メサ等の成功はあったものの、冷涼な土地柄ピノ・ノワールやシャルドネの名産地としてのみ認識され、誰もがこの地からボルドー品種による世紀のワインが生み出されるとは予想もしていませんでした。
しかし、ジムが見つけ出したサンタ・イネズ・バレーの地は別格でした。彼はサンタ・イネズ・バレーを端から、端までくまなく調査し、ハッピー・カノンとして知られる最東端の地に計り知れない可能性が秘められていることを確信しました。海洋性の影響を受けたこの地は、同地区内で最も標高が高いにも関わらず、最も温暖で良質のボルドー品種を育て上げるのに最適な条件が整っていました。彼の深い探究心はそこに留まらず、更にこの最東端の地のより細かなミクロクリマに目を向け、現在では畑を80もの異なった区画に分布させ、それぞれのテロワールで最適なブドウ品種、クローンの栽培に取り組んでいます。