【2015ヴィンテージについて生産者コメント・・・抜粋】
今年ご紹介する2つのワインは2015シラー「Trouver
L'arene」と
2015グルナッシュ「Le Chemin vers
l'heresie」です。
この2つのワインは間違いなく成功です。
2015は厳しいヴィンテージといった批判もありますが、クオリティはとても素晴らしいものです。自画自賛するのも恥ずかしいですが、私の畑は神に祝福されている様に毎年非常に良い葡萄が育っています。
2015年のシラーは「Trouver
L'arene」(アリーナを見つける)と名付けました。
セオドア・ルーズベルト大統領が、1910年にパリのソルボンヌ大で行ったスピーチ
「The man in the
arena」に私が大好きな部分があります。
「批判はどうでもよい。つまり人がどれだけ強く躓いたか、行動力のある辣腕の人にやらせたらどこがもっとうまくできたかなんて粗探しはどうでもよい。名誉はすべて、実際にアリーナに立つ男にある。その顔は汗と埃、血にまみれている。勇敢に戦い、失敗し、何度も何度もあと一歩で届かないことの繰り返しだ。
そんな男の手に名誉はある。なぜなら失敗と弱点のないところに努力はないからだ。
常に完璧を目指して現場で戦う人、偉大な熱狂を知る人、偉大な献身を知る人、価値ある志のためなら自分の身を粉にして厭わない人…
結局最後に勝利の高みを極めるのは彼らなのだ。最悪、失敗に終わっても少なくとも全力で挑戦しながらの敗北である。彼らの魂が眠る場所は、勝利も敗北も知らない冷たく臆病な魂と決して同じにはならない。」
大事なことは「目的に向かって行動すること」です。勇気を持ってすれば何でも出来るということ。私も、全ての頭脳を使い、どうやって美味しいワインを造る事が可能なのか考えなければいけません。
美味しいワインを造るためには想像力や才能ではなく自分に自信を持ち、詳細なデータに気を配り、一生懸命働くことだと分かりました。これが良い結果に繋がりました。
ルーズベルトの言葉を読み返して頂ければ、すぐにこのワインとの関連性がわかることでしょう。
このスーパーモデルのようなシラーは、例えるならば「味覚のお祭り騒ぎ」です。
しっかりとしたタンニンがありますが、とても繊細で優しいエレガントさを持っています。