WineList 【 P-401 】

カレム社
ヴィンテージ宣言
1999, 2000, 2003

 

 

 

 

 

ヴィンテージポートワインの特徴としては、その年ごとのポートワインの環境状況が良いと思われる時期に「ヴィンテージポート」としての「宣言」が行われることです。 環境状況が良いとは、その年に「最高の品質のワインが出来た」ということと、その宣言をしようとする時期に、市場環境が整っているということです。
例えば1931年は素晴らしい年だったが、1932年から1933年にかけての大不況のためにヴィンテージ宣言をするどころではなかった時は、その宣言はされません。 ポートワインを製造する大手業者の大半がその品質とタイミングに同意した時に初めてヴィンテージ宣言が出されるというシステムになっているのです。 しかし、ヴィンテージポートの難点は、熟成に長い時間がかかってしまう事といわれています。 少なくとも10年から20年さらにもっと寝かせなければいけないので、出荷からお金の回収までに大変な時間と資本がかかってしまう事が難点のひとつと言われています。 しかしピークのヴィンテージポートは、至高のポートワインになっているのです。
(WANDS online No.10 Feb 2003より転載)

*ヴィンテージ・ポートは会社のフラッグシップと言えるワインで、毎年生産されるものではなく、一般に10年間に3〜4度ほどしか生産されません。


カレム  ヴィンテージ・ポート
Calem. Vintege Port

 

WineList【 P-401_99 】

1999Vnt

WineList【 P-401_00 】

2000Vnt

WineList【 P-401_03 】

2003Vnt

 

■ 醸造方法 ■

石造りのタンクで、通常48時間の発酵。29℃〜31℃でルモンタージュを行いながらマセラシオン。
その後、77度のブランディを、ワイン8割に対して2割ほど添加します。収穫の翌年1月にラッキングを行い、大樽で2年間熟成し、リリースされます。

ブドウ品種 : トゥリガ・ナショナル50%、ティンラ・ロリス25%、トゥリガ・フランカ25%
アルコール度 : 20.0%(1999Vnt)、20.0%(2000Vnt)、21.5%(2003Vnt)
容量 : 750ml詰

■ サービスについて ■

瓶詰めの際に軽くフィルターを通すだけで清澄や濾過を行っていないため、場合によってはデカンティングの必用があります。サーヴィス前、数時間は瓶を立てておくことをお勧めします。
温度は18〜20℃で。
ヴィンテージ・ポートは、とても寿命の長いワインですが、抜栓後5日ほどの間には楽しんでいただきたい。
お勧めのマリアージュはチーズ(ポルトガルの羊のミルクからできたクリーミーなアセイタン・チーズ、セミ・ハードタイプのニサ・チーズ、そしてスティルトン、ロックフォール、フルムなどのブルーチーズ等)、野鳥獣の肉のロースト、りんごのタルトとも相性抜群。

カレム、 ヴィンテージ・ポート ⇒ 価格


参考 :
Calem Vintage 2000
Gold Medal - Selections Mondiales des Vins, 2004 (Canada)
Gold Medal & Trophy for Best Port Wine - The International Wine and Spirit Competition, 2003 (England)
Gold Medal - Vinalies Internationales, 2003 (France)
Gold Medal - Monterey Wine Competition, 2003 (United States)
Grande Medaille d’Or - Vino Ljubljana, 2003 (Slovenia)
Champion of the Northern Hemisphere - Vino Ljubljana, 2003 (Slovenia)
Gold Medal - Clube do Vinho, 2003 (Portugal)
“Akos Asvani” Medal (Best Fortified Wine) - Vino Ljubljana, 2003 (Slovenia)
Silver Medal - International Wine Challenge, 2003 (England)
Silver Medal - Monde Selection, 2003 (Belgium)
Silver Medal - Challenge International du Vin, 2003 (France)

Calem Vintage 1999
Gold Medal - Wine Masters Challenge, 2004 (Portugal)
Gold Medal - III Concurso Internacional de Vinhos da Cidade do Porto, 2002 (Portugal)
Silver Medal - Vinalies Internationales, 2002 (France)
Silver Medal - Wine Masters Challenge, 2002 (Portugal)
Silver Medal - International Wine Challenge, 2002 (England)

 

 

 

 

ポルトガル北部を流れるドウロ河上・中流沿いのブドウ園は、世界でも最も早くワイン限定生産地区となった地域にあり、200年以上の歴史を持つ。
カレム社がオポルトに設立されたのは1859年のことであり、現在も創始者の子孫達がポート・ワインの醸造を受け継いでいる。この会社はドウロ河河口近くのヴィッラ・ノビア・デ・ガイヤに大きなロッジを所有し、上・中流沿いには南東南向きの理想的なブドウ園を数多く所有している。
急流のドウロ河と棚田のように開墾した急斜面でのブドウ畑は、その歴史とともに美しい景観から、世界遺産に登録されたほどですが、その栽培は今もって大変な労力を要するものです。
栽培されているブドウ品種は、ポルトガルの最高品種とされるトウリガ・ナショナル種をはじめ、ロウリガ・フランセーザ、ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカなどで、どの品種もこの地で長い伝統をもったものです。

ポート・ワインはブドウ収穫後、果汁に酵母を加えて発酵を促す。そして糖分の残っているうちにブランディを添加し、アルコール度を18〜20度位まで上げます。この醸造方法により、完成時のワインに天然の糖分が残り、甘口に仕上がるのです。

ポート・ワインは基本的に色と質によって二つのカテゴリーに大別されます。
ルビー・ポート、ホワイト・ポート、タウニー・ポートが代表する比較的熟成年数の少ないものと、ブドウの作柄の良い年に限り、その年に収穫したブドウのみを使用して醸造するヴィンテージ・ポートです。
とりわけヴィンテージ宣言をして造られたヴィンテージ・ポートは、瓶詰めしてから40年以上寝かせても風味を十分堪能できる芸術品と言える。


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