1756年にポートが世界初の原産地呼称として認められる遥か以前、1615年には最重要キンタ(ワイナリー)の一つに数えられていました。
ポートの原産地呼称制定に貢献したポンバル公爵の時代です。標高600mの高地にある畑の樹齢は何と平均70年にもなります。クラストという名前は“ローマ人の砦”という意味のラテン語Castrumに由来します。
ランシュ・バージュのオーナーJ.M.カーズ氏とも親しく、ジョイント・ベンチャー活動を行ったりもしています。
また、
「ドウロ・ボーイズ」のメンバーです。
「ドウロ・ボーイズ」とは、「ドウロをポートに頼らない高品質スティル・ワインの産地に変革する事」を目指し、ドウロ地区の生産者5社が立ち上げた団体で、プロモーション等を共同で行っています。
キンタ・ド・クラストもこのメンバーの一員として名を連ねています。
彼らの特徴としては、スティル・ワインを重要視する一方で、ポートの伝統も大切にしているということ。
ワイン醸造においては、ラガールと呼ばれる伝統的な花崗岩の開放槽を使い、足踏みによる圧搾を重要視しています。
また、歴史ある生産者達であり、畑は伝統的な「混植」が多く、必然的に混醸となります(主な品種はトウリガ・ナシオナル、トウリガ・フランカ、ティント・カン等)。
ブドウによって成熟のスピードが異なり、未熟果が混ざる可能性もあるため、選果を非常に大切にしている事も特徴的です。
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