あの『ハリーポッター�V』を手がけた映画監督マイケル・セレシン氏が1992年に設立したエステイト。世界で最高峰のソーヴィニヨン・ブランの産地として名高いマールボロ地区に位置します。設立当初、その一帯は家畜農家が点在するだけで、ブドウ栽培とは無縁の放牧地帯でした。しかし、この地はニュージーランドでも最も日照量が多く、長く並列する山脈によって守られ、大自然の恩恵をいかんなく受けることのできる、ワイン造りにとって最高の環境だったのです。
ワイナリーでは、創立当初から一貫して「ハンドクラフト＝手作り」にこだわり、植物を「本来あるべき健康な土壌環境」おくことが非常に重要である、という考えのもと、大地が地球のリズムと地球環境に作用し合い、植物の滞在的な力を引き出すことのできる「ビオディナミ農法」を実践するようになりました（2002年には「Bio-Grow」認証取得）。その結果、『大地の自然な作用である栄養分やミネラルの供給を妨げられることなくブドウの木は生育し、その健康状態の改善だけではなく、ワインのストラクチャーや凝縮したフレーバーなどにも目を見張る成果が現れるようになった』といいます。
世界的に高い評価を受けるようになった現在でも、他人の評価に翻弄されることなく、「テロワールを素直に表現した真っ直ぐなワイン」を目指す彼らの姿勢に変わりはありません。

産地 ： ニュージーランド、マールボロ地区
生産者 ： セレシン・エステイト（オーナー：マイケル・セレシン氏）
ワインメーカー　：　クリーブ・ドウガル
品種 ： ピノ・ノワール （手摘み）
平均樹齢　：　１０年
醸造　：　収穫後、丁寧に房の選別。天然酵母で３〜５週間かけて発酵。
熟成　：　フレンチオーク樽(225L)で１０ヶ月（新樽１５％）熟成
瓶詰め　：　ノンフィルターボトリング。スクリュー・キャップ採用
アルコール度 ： １３．０％
生産量　：　３４，８００本
タイプ　：　赤ワイン。　ミディアムボディ
ビオデナミ

チェリーや干しブドウ。ラズベリーのアロマに樹皮やほのかなスパイス香が感じられ、エレガントでスムースな口当たりが印象的。
今にも弾けそうな赤系果実香が香ばしいオーク香の上に幾層にも重なり合うように現れてきます。エレガントなストラクチャー。ノンフィルターにより旨味も削がれることなくタップリです。

プレパラシオンは全て自家製。鶏・羊を飼い、ハーブを育てています。
そして、栽培家たちは畑に隣接する家で生活をすることで、３６５日畑と向き合い畑の呼吸を感じとります。ブドウの微妙な変化、メッセージをブドウと共に生活することで見落とさない。そんな拘りから生まれたワインです。

　セレシン・エステイトのワイン