伝承によれば、蔵元の太田家は清和源氏に連なり、寛永年間に伊勢国より三人兄弟で二本松に来住。酒造業を営み、やがて領内で最高格の商人となりました。宝暦二年(1752年)に太田三良右衛門が分家し、現在の大七酒造を創業しました。これを始祖として、三代目以降は七右衛門を襲名するようになり、以後、十代目の今日まで、酒造り一筋に発展を遂げています。初期の酒銘「大山」は、後に七右衛門にちなむ「大七」と改称しました。大七酒造は、八代目七右衛門の時代に昭和天皇陛下即位式典の御用酒を拝命、第16回全国清酒品評会第一位獲得など輝かしい成果を収め、今や稀少となった正統的醸造法「生モト造り」の全国随一の担い手として評価を確立しました。2004年には創業250周年を記念して、新酒蔵を建設しています。
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