WineList 【 i-8515_10 】
イタリア南部に位置するシチリア島は、約1,500kmの海岸線を持ち、四国の約1.4倍の地中海最大の島です。 その北東部に位置するエトナ山は、標高3,326m、直径約140kmのヨーロッパ最大の活火山。 古代よりローマ神話に登場する火の神、ウルカーヌスの冶金場とされ、現在も常に噴火し続けています。 噴火によって広がった火山性の肥えた土壌の恩恵を受けて、その斜面から麓にかけては、アーモンドやオリーブや果樹園、そしてブドウ畑が広がっています。
母のロメオ・デル・カステッロと娘のキアラ・ヴィーゴ、 二人の女性で運営する家族経営のワイナリー。 18世紀初頭より栽培家としての歴史を持ち、エトナ山の北部斜面、標高700mの所に位置する場所でカンティーナを営む。 グルフィやベナンティのコンサルタントも務めるサルヴォ・フォティの指導の下、ビオ・ロジックで育んだネレッロ・マスカレーゼからエトナ・ロッソのみをリリースする。 年産わずか8,000本、初ヴィンテージは2007年。
産地 : イタリア、シチリア州(19)エトナ山の北側、標高700mの畑 生産者 : フォアットリア ロメロ・デル・カステッロ エノロゴ : サルヴォ・フォティ ブドウ品種 : ネレッロ・マスカレーゼ90%、ネレッロ・カップチョ10% 樹齢 : 70〜100年 単位収穫量 : 22hl/ha 醸造 : 丁寧に選果し、ステンレスタンクで発酵後、ステンレスタンクで12か月熟成 。2007年が初ヴィンテージ。 アルコール度 : 14% 年生産量 : 約8,000本 容量 : 750ml タイプ : 赤ワイン。フルボディ : 無農薬栽培
凝縮した果実味と鉄分をも感じさせる強いミネラルとシャープな酸、そして味わいを構成する全ての要素がバランスしたワインです。 2010は4度目のヴィンテージとなるが、この2010は、オーナー母娘が許容する実りにはならなかったようで、樽熟成を施すには、ブドウの力不足と感じた二人はこのヴィンテージはステンレスタンクでの熟成に代えました。 それに伴い、ワイン名も「ヴィーゴ」から「アレグラコーレ」に変えました。 樽熟成をした「ヴィーゴ」も良かったですが、このステンレスタンク熟成の「アレグラコーレ」は、個性的なミネラルがキレが良く、エトナの個性が非常によく表現されたワインだと感じます。オススメいたします。
伝統的にエトナでは、北部の畑を重んじてきた。 北向きの斜面がブドウにもたらす酸。南部よりも北部の土壌に多くみられるミネラルが豊富な溶岩からの黒い土。 いずれもがネレッロ・マスカレーゼに、フィネスとエレガンスを分け与えてくれます。