弟のアルベルト・タッディは、高校時代からワインに興味を持ち、何と21歳のときにソムリエ資格を取得。2年後には、世界的にもトップクラスのワインコレクションをもつミシュラン3つ星レストラン「エノテカ・ピンキオーリ フィレンツェ」に入りました。
非常に向学心に溢れた彼は、何とエノテカ・ピンキオーリでソムリエとして8年間従事しながら、フィレンツェ大学の醸造科でも醸造学を習得。また半年間休暇をとり、カリフォルニアのロバート・モンダヴィにてブレンド研究部門に参加。ワインに対する造詣を深め、将来のワイン造りを見据えた活動をしてきました。
エノテカ・ピンキオーリで世界中のトップ・シャトーと触れ合う中で、サービスマンとしての名前も世界的に知れ渡った彼は、ニューヨークのレストランからの引き抜きを受け、今はワイン造りの間をぬってNYに滞在。サービス責任者を務めています。「食の現場に身を置くことは、ワイン造りにとって必要なことだ」とアルベルトは考えます。
3歳年上の兄アレッサンドロは、ペーザロで常にカンティーナを守る存在。料理学校を卒業後、レストランで働いていた彼は、料理からワインづくりの道へと進んできました。この兄弟二人にとってワインは「食」と共にいつもそばにあったのです。
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