WineList 【 i-641 】
オーナーであるヴィットリア・フィオーレ氏は著名なワインコンサルタント。その彼が所有する「カステルッチョ」は、エミーリア・ロマーニャ州のオリーブの名産地として知られるブリジゲッラ近郊の標高400mの丘陵に位置します。 現在は次男のクラウディオ・フィオーレ氏がサンジョヴェーゼ主体のワイン造りに力を入れていますが、同時にイタリアでも屈指のカベルネの造り手でもあります。 サンジョヴェーゼ50%、カベルネソーヴィニォン50%で造る「マッシコーネ」は高い評価を得て、エミーリア・ロマーニャでも高品質のワインができることを証明した1本と言えるでしょう。
完熟し、凝縮されたブドウから造られたインターナショナルな味わいのワイン。果実味と小樽に由来するカカオやチョコレートの香り。 サンジョヴェーゼ種の持つ温かみと甘み。カベルネ種のシックで落ち着きのある香りがお互いを補完するようにマリアージュして、絶妙な味わいの世界を醸しだしています。 タンニンは繊細でシルキー。重すぎずエレガントさが際立ちます。
スーパー・タスカンをも凌駕するような1本で、さすがヴィットリア・フィオーレの名に恥じないエミーリア・ロマーニャを代表できるワインだが、生産量5,000本は少ない。 2001Vntはガンベロ3グラス。パーカー:'00(91)、'01(90)の実績
ヴィットリオ・フィオーレ :
1941年5月14日アルト・アディジェで税査察官の息子として生まれました。義務教育後、田舎から抜け出し専門的な職を身に着けるため、現在でも有名なサンミケーレ・アディジェ農業専門学校で学び、現在に至ります。フィオーレは大きく分けて以下3つの時期が、現在エノロゴとしてのベースになった重要な経験であったと振り返っています。 <1> 〜1961年醸造所の基本的な作業を習得期 Venetoのプロセッコメーカーで修行。 <2> 1961 - 1971年醸造の本質を学んだ時期 マルタ島、ピエモンテのワイナリーで醸造に携わる。 <3> 1972 - 1978年世界的視野でワインを学ぶ時期 1972年、イタリアワイン醸造協会理事に任命。フランス、スペインなど世界を回る。