WineList 【 i-5156 】

万華鏡のような多様性を持つモンフォルテ・ダルバ
ガブッティ・デッラ・ブッシア畑


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ブッシア・ソプラーナ
ガブッティ・デッラ・ブッシア 2003 バローロ 赤

Bussia Soprana.
Barolo Gabutti della Bussia 2003


 

産国

イタリア、ピエモンテ州

モンフォルテ・ダルバ村
ガブッティ・デッラ・ブッシア単一畑(3ha)

産地呼称

バローロ DOCG

生産者

ブッシア・ソプラーナ社(シルヴァーノ・カシラギ氏)

アグロノモ

エノロゴ

ジュゼッペ・ザッティ氏

品種

ネッビオーロ 100%

樹齢

40年

植栽密度

4,000本/ha

単位収獲量

40〜50quintals/ha

収穫

2003年10月

醸造

ステンレスタンクで醗酵。15日間マチュレーション。熟成は225Lのバリックと30klのカスクで約20ヶ月。

アルコール度

14.5%

容量

750ml

生産量

約3,000本

タイプ

赤ワイン、フルボディ

サービス

16℃〜19℃。 now 〜 2030

保存方法

紫外線を避け、冷暗所。

 

モンフォルテ・ダルバは、バローロDOCG を構成する11 の村の内、最も南に位置する村である。ここ20 年で作付面積は拡大し、現在ラ・モッラ村に次いで2 番目に大きい作付面積を持つ。
北部と比較して冷涼な気候で、一般的には同村の中では東西に分類がなされ、東側はセッラルンガ・ダルバ村の丘を向いた地区で全体の凡そ1/3 を占め、西側はより広く、残る2/3 を占めている。土壌や標高、傾斜、畑の向きなどで、テロワールの特徴は細かく分かれている。新旧の生産者が入り混じり、多彩な栽培と醸造方法によって育てられるモンフォルテ・ダルバのネッビオーロは、さながら「万華鏡」のように趣の異なる顔を浮かび上がらせる。
 セッラルンガ・ダルバ村の丘を向く斜面を中心とした地区。カステッレットなどが位置し、急な斜面を持ち、瑞々しさとエレガントさが特徴の区画と、「モスコーニ」やジネストラなどが位置し、パワフルで、土のニュアンスが強い区画がある。
ブッシア・ソプラーナが位置する西側は、東側に比べてより多彩なミクロクリマが存在する。グラモレーレなどを持つ区画、優美なバローロが特徴といわれる「ブッシア」「コロンネッロ」「ガブッティ」の区画、ブリッコ・サン・ピエトロやサン・ジョヴァンニなど冷涼ながらフルーティーで溌剌さが特徴の区画などが広がる。
ブッシア・ソプラーナを所有するシルヴァーノ・カシラギは、45 年に亘りワインビジネスの世界に身を置いてきた人物で、ワインの仲介商やイタリアワインの著名なワイナリーのアドヴァイザーとして活躍し、現在は1992 年に設立したブッシア・ソプラーナの運営に全ての時間を捧げている。元々の栽培面積が小さく、代々親から子へ畑を受け継ぐ地域で、かつ世界的に著名な「バローロ」においてブッシア・ソプラーナは新参の生産者である。1992 年に同地の僅かな区画Bussia を得て以来、少しずつ畑を増やし、現在ではブッシアの中で最良と呼ばれるブッシア・ソプラーナの「コロンネッロ」と「ガブッティ」の他、モスコーニにも畑を所有し、クリュ・バローロを醸造する。
同地でバルベーラ、ドルチェットを造る他、別区画ではバルバレスコやソーヴィニョン、スプマンテなどを生産。近年ではピノ・ネロを造るなど周囲の耳目を集めている。有機栽培と、極めて細部までこだわって葡萄畑を管理。設立以来アグロノモを務めるフランコ・ドメニコとは、環境的に持続可能であることは畑で作業する人間の安全の為、そして愛好家の方々が安心して飲んで頂く為に大切であることを共有し、それ故「持続可能な環境」を徹底させている。
バローロの早飲みが主流となり久しい中、ブッシア・ソプラーナは時代に逆らうようにワイナリーで熟成させたバローロをリリースしている。酸味のあるバランスの取れたワインを好み、現在はジュゼッペ・ザッティがエノロゴを務め、「品質は畑で作る」を信念に、きらびやかで派手なバローロでなく、品のある長熟なワインを作り込む。小さな区画で始めたこのワイナリーの評判が評判を呼び、イタリアのミシュラン星付のソムリエが、100 ケースという単位で買い付けに来ることも珍しくない光景となった。後進のバローロ生産者というと、ラグジュアリーなイメージがつきまとうが、シルヴァーノ・カシラギは自身が理想に掲げる熟成バローロを世に出すために行動する努力家であり、ブッシア・ソプラーナはマーケティングや戦略ではなく、そのテロワールを引き出した「味わい」で現在の評価を勝ち得た実直なワイナリーである。

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