マッテオ・コレッジアが創りあげたと言っても過言ではないロエロ地区。
ランゲからほど近いロエロ地区はバローロの造り手達がランゲ・ネッビオーロ用の葡萄を調達するか、平野部に広がるロエロ・アルネイスかといったイメージでした。
しかし、この地域で丘陵部に葡萄を植樹し、積極的に品質の高いネッビオーロを造り続け、遂にはロエロ・ロッソというワインを世界的にも認知させるまで努力を続けたのが故マッテオ氏。
当初はロベルト・ヴォエルッツィオなどに葡萄の段階で販売していましたが、彼等の薦めもあってボトリングを開始。ランゲとは全く異なる繊細さ、軽やかさ、華やかさを全面に出したワインは驚きを持って迎えられました。
ロエロの土壌は70%近くが砂質。左写真のように貝殻が豊富に出土するカルシウムを多く含んだ土壌となっていて地中深くには粘土層が存在します。粘土層の上には水分が存在し、葡萄樹はこの水分を求めて地中深くまで根を伸ばします。他のどの地域よりも圧倒的に高い砂質比率がネッビオーロに“軽やかさ”と“華やかさ”を与えてくれる訳です。
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