『トレンティーノとはポイエレ・サンドリのことだ』イタリアの某有名ソムリエの言葉だ。1975年サンドリ氏とポイエレ氏によって設立されたカンティーナ。抜群の安定感とトレンティーノの教科書とでも言うべきワイン造りでこの地域のワイン産業を“量”から“質”に大きく変化させた功労者。
決して派手なワインではないが、破綻のない完璧に計算されたというべきか、整頓されたというべきか、無理のない自然な飲み心地を追求している。
彼らのワインを飲んで何か嫌なところがあるだろうか?
造りこんだ嫌味は存在しないし、粗野な野暮ったさも存在しない。トレンティーノにありがちな未熟さや青さも無い。近年流行の糖度を残した強さ、べたつきも無い。どこまでも潔癖で透き通っていながら懐かしささえ感じさせる土着感。そして、なにより味わいの輪郭がしっかりと感じられることが重要。
全てのワインにそれぞれ個性が与えられているのだ。ポイエレとサンドリの2人には目指すべき理想のスタイルがしっかりと見えているのだろう。毎年期待を裏切らない彼等らしいワインがリリースされることには定評がある。畑はファエドの丘(最も高い区画で800m程)を中心に周辺にまばらに所有している。
冷涼でワイン造りには厳しい環境であるが急斜面の南から西にかけた畑を中心に所有していること。ガルダ湖からの暖かい空気が流入してくる環境にあることで葡萄は熟度を上げるのだという。醸造は至ってシンプル。品種に由来するアロマとこの地域らしい細く繊細で高い酸度、更にはクリスピーで細かい日本人にも相性の良いミネラルを隠すことなく上手に表現する為、薬剤などは使わず極力自然な形で酸素との触れ合いを制限する。基本的には発酵、熟成はステンレスタンクを使用する。また、ポイエレ・サンドリは蒸留所としての顔も持つ。特にアンズなどのフルーツからアクアヴィーテを生産していてイタリア全土の高級リストランテからオーダーが殺到している。
(インポーターのリリースシトより)
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