地域とカンティーナの歴史
セラーの多い谷という意味を持つ、ヴァルポリッチェッラのワイン生産の中心地として知られるネグラールにあるトッマーソ・ブッソーラは、今は亡きジュゼッペ・クインタレッリをして次代にくる生産者としてその名を挙げられた注目の生産者。叔父のジュゼッペ・ブッソーラの下で1977年から共に働き始めた。自らのワインとして新たにTBのブランドレンジをスタートさせたのが1983年の事で1985年に叔父の地所も引継ぎ創設させた。1992年から新たなカンティーナの着手すると共に彼の二人の息子達もワイン造りに加わり着実に生産者としての歴史を紡いでいる。
葡萄畑
現在所有する葡萄畑は13haでネグラールとサン・ペレットに位置する。土壌はいずれもトアールと呼ばれる火山岩土壌を持つ。大きく分けて3つの葡萄畑からなる。カンティーナに隣接した区画に位置するヴィニェート・アルトは標高260mで最も樹齢が古く平均35年を有する。ヴィネート・カサリンはそれに次ぐ歴史を持ち標高300mで樹齢は25年程度。ヴィネート・カ・デル・ライトは3つの区画に分かれテンダは標高405m〜415mの高地で樹齢35年、レ・コステは380m〜420mで樹齢35年そしてコアーレ・ロンゲは380m〜405mで樹齢は5年程度だが6,500本の高密生で栽培されている。特筆すべき事は低収量の為栽培されなくなったコルヴィノーネを多く栽培している事が上げられる。
醸造
近年完成をみた新たなカンティーナは2Fに陰干しの為の大きな部屋を持ち、1Fに醸造設備がそして熟成に時間のかかるアマローネだけに地下のセラーが地下に広がる機能的で近代的な設備を誇る。大樽、バリック、トノーと各種の容量を使用し個々のワインの目指す味わいを産み出している。
ワイン
現在はトッマーゾの粋を集めたトップレンジTBと羅針盤(ブッソーラ)の描かれたスタンダードレンジの2種のワインをリパッソ、アマローネ、レチオートの格カテゴリーで生産。フレッシュなヴァルポリッチェッラは後者のレンジのみで生産している。
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