WineList 【 i-2331 】   

 

『エドアルド・ヴァレンティーニは特別な造り手ではなく、伝統を守る良心的造り手だった。しかし、現在では唯一と言って良い特別な造り手。彼等こそが唯一、アブルッツォの伝統的ワイン造りを継承した造り手なのだから。良き友であり、良き先生であるヴァレンティーニにアブルッツォの伝統的ワイン造りを学んできた。私達が2人目のアブルッツォの伝統的造り手となったのだと思っている』(イオーナ・ラバスコ)
アドリア海から30km内陸に位置するピアネッラの丘に位置するラバスコは他の造り手同様に10年前までは大量生産ワインを造っていた(しかし有機栽培は昔から実践)。樹齢の高い昔ながらのラジエッラ仕立の畑を多く所有するラバスコは、その質を活かすことがなかったのである。
そんな時にヴァレンティーニやエミディオ・ペペと親交の深いダニッロと出会い、意気投合。
アブルッツォの伝統的ワイン造りの追求と、量から質への転換を図ることとなった。
畑は4カ所に分かれそのほとんどは樹齢40年以上のラジエッラ仕立は、畑の風通しを良くし、健全な果実を作る。畑の特徴を活かしながらその葡萄に合わせたスタイルのワインを醸している。また、ビオディナミを導入。調剤も自分達で手作り。畑のまわりには果樹園を造るなどして、できる限り生物の多様性を実現している。醸造はダニッロの他のワイン造り同様にシンプル。ここでもバローニ・カンパニーノ同様のダミジャーナ(ガラス瓶)発酵・熟成が行われている。



ビオデナミ
So2無添加

販売価格は
ワインリストを参照ください
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ラバスコ、
チェラスオーロ・ダブルッツオ 2013
ダミジャーナ ロゼ

Rabasco.
Cerasuolo d'Abruzzo D.O.C 2013
" Damigiana " 750ml


産地 : イタリア、アブルッツオ州、ピアネッラ
生産者 : ラバスコ夫妻
醸造責任者 : ダニッロ氏
品種 : モンテプルチァーノ種100%
醸造 : 開放醗酵後、15年以上使った古樽で熟成させる。全ての段階で二酸化硫黄無添加
容 量: 750ml
アルコール度 : 13%
タイプ : ロゼワイン、ミディアムボディ
 : ビオデナミ栽培(プレパラシオンも自家調剤)、So2無添加
標準小売価格 : ¥4,968.

長く有機栽培を実践してきたラバスコ。ヴァレンティーニと親交の深いダニッロに出会い、醸造面でも自然で伝統的な方法へと大きく転換。ビオディナミも導入し、調剤も手作りしているほか、周りには果樹園を造るなどして、周囲の環境も整え、生物の多様性を実現している。畑は4か所にわかれ、そのほとんどは樹齢40年以上のラジエッラ仕立てで、まさしく土地の伝統を反映したワイン造りを行っている。全てのワインを2酸化硫黄無添加で瓶詰めしている。

淡い色合いのロゼ(チャラスオーロ)、ふくよかにしてやさしい香りと口当たり。あまり冷やし過ぎずに14〜16℃くらいでお召し上がりください。自然派ワインの長所を堪能できるでしょう。和みのワイン!

 

アドリア海とグランサッソ山脈に挟まれるラバスコ。
海を臨む
Vigna San Desiderioは海洋性気候と海風の影響を受ける。土壌は赤土で粘土質。樹は若いがモンテプルチャーノとの相性が良い畑。
Vigna Cancelliはグランサッソ山脈に近い冷涼な気候。石灰質が強く、細く引き締まった酒質。
Vigna La Conchettaは真南を向く理想的畑で昔から最高の畑と言われてきた。
Vigna La Salitaは東を向く畑で最も勾配のきつい畑。最も冷涼な頂上部には伝統的にトレビアーノが植樹されており、最下部のモンテプルチャーノは水分が多いのでロザートに使われる。毎年、ブレンド比率は異なり、DOCへの申請も通らないことが多い為、造られるワインは異なる。

健全な果実は酸化防止剤さえ必要ない
収穫しながら畑で腐敗果を選別。醸造所に搬入された葡萄はここでも選別されながら除梗。手で1房ずつ潰しながらプラスチック桶に投入していく。
完璧な果実だけを3段階の選別で手に入れている。よって腐敗果は一切入らない。だからこの段階での酸化防止剤は全く必要ない
ラバスコでは収穫からボトリングまで一切のSO2を使用しない。しかも、一度も醸造で失敗したこともないのだそう。
ワイン・ライターであったダニッロは造り手との親交が深い。
僕等のマエストロはヴァレンティーニだ。彼等のワイン造りこそがアブルッツォの伝統であり、他の造り手達はそれを忘れてしまっているようで残念
ヴァレンティーニにはアブルッツォの伝統を。そして、マロラクティック発酵後期でのボトリングなどはエミディオ・ペペから学んだ。マセラシオンでの土地の表現はヨスコ・グラヴネルから学んだ。

 

 

ダミジャーナ(ガラス瓶)発酵・熟成
どこでも樽の横に必ず置かれているダミジャーナ。樽内のワインが蒸発してしまう分の補充用だが、このダミジャーナのワインの美味しさに驚いたのだそう。
ダミジャーナは理想の容器だと思う。この丸い形は母親の子宮のようで、潮の満ち引きの影響を最も受けやすい形であり、ワインは熟成中に緩やかに撹拌される。香や余計な要素をワインに与えないことも重要
発酵前期は酸素を必要とするのでプラスチック桶でガスを使うことなく、開放発酵。発酵後期はワインの風味に大きな影響を与えるデリケートな時期なので、ここでダミジャーナに移す。ゆっくりと発酵、熟成を続け、月が欠け始めた頃に澱引きし、アッサンブラージュ。

手作りビオディナミ調剤
全ての畑で薬剤は一切使用されない。使うのは自家製のビオディナミ調剤とコンポストのみ。
各畑にビオディナミ調剤を混ぜ合わせる為の容器と雨水を貯めてある。その土地の活力を吸い上げる為に、その土地で、その土地に降った雨水を使って調剤を完成させる
購入した調剤ではなく、自分達の経験に則って調剤を手作りし、自分達の手作業で畑に撒いていく。
そして、もう1つの挑戦がアメリカ産台木を使わないこと。自根の葡萄をマッサル・セレクションで保存。台木を使わずに、直接植え込み、栽培している。
最初は深く耕すことで空気を入れる。蜜ロウで保護しながら、3つの芽を地表に、2つの芽を地表に出すように植える。6年経てばフィロキセラの心配もない


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