多くのワインは温度差のある山間部で造られてきましたが、カンピ・フレグレイD.O.C.がうまれる地区はティレニア海の海岸に近く、ブドウは潮風の影響を受けて育ちます。土壌は噴火によってうまれた火山礫、軽石、凝灰岩と微量元素によって構成され、ワインのアロマや味わいを独特な風味に仕上げるといわれています。また、内陸部のそれとは違いどこか潮やミネラルを感じ取れる繊細な味わいをもつエレガントなタイプに仕上がります。
カンピ・フレグレイ地区は、イタリア南部・ナポリの西に位置する活動的なカルデラであり、ローマ時代から地殻変動が起こっていました。中でも有名なものは1538年のヌオヴォ山の噴火などがあります。
カンピ・フレグレイ地方(火山灰と砂質)の土壌とブドウ・ワインの関係
フィロキセラは砂質の土壌になると移動することが出来ず、また火山性の地質は地面の温度が普通よりも高温で生存していくことが不可能でした。その結果、火山性土壌を持つカンピ・フレグレイ地域の堆積物はフィロキセラの被害からブドウの木を守ることができたのです。そしてカンパーニャ州で唯一フィロキセラ前のブドウが多く残る地域となしました。
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