Wine List 【 F-947 】

スペクテーター97点
ジョエル・ロブションのお気に入りシャンパーニュ

Bruno Paillard

 

シャンパーニュ地方で古くからブドウ栽培家兼仲介業を営んでいた一家に生まれたブルーノ・パイヤールは、1981年自分自身のシャンパーニュメゾンを設立しました。
最も新しく、数少ない自営のシャンパーニュメゾンです。
3種類のノンヴィンテージと、現在では非常に少量のいくつかのヴィンテージシャンパーニュを生産しています。全て辛口であり、中辛口や甘口は造っておりません。
有名フランス人シェフ、ジョエル・ロブションはブラインド・ティスティングにてブルーノ・パイヤールに惚れ込み、2週間後には彼のシャンパーニュメゾンを訪れました。そしてブルーノ・パイヤールのこだわり、最高を求める姿勢が彼の食に対するアートと共鳴し、以来ジョエル・ロブションのレストランでは常にブルーノ・パイヤールをサーブすると言われる程です。

他のシャンパーニュメゾンが大企業の傘下に収まりプロモーションをかけて売り出す現状において、真摯に最高品質を追求するブルーノ・パイヤールは異例とも言える貴重な存在でしょう。

 


 

 

ブルーノ・パイヤール
ブラン・ド・ブラン ブリュット ミレジム

Bruno Paillard
Blanc de Blanc Brut 1996


産地 : フランス、シャンパーニュ地方
生産者 : ブルーノ・パイヤール
畑 : オジェ、ル・メニル・シュール・オジェ(ともにグラン・クリュ)
品種 : シャルドネ100%
醸造 : ブルーノ・パイヤールの他のワイン同様、一番搾りのみを使用しています。10年間シュールリーで熟成させ、デゴルジュマンこのヴィンテージは2006年3月)後にさらに約12ヶ月ワインを休ませてから出荷します。
ドザージュは1リットルあたり10g以下と、かなり少なめです。
アルコール度 : 12%
容量 : 750ml
タイプ : シャンパーニュ・白、 辛口。

1996ヴィンテージは、一般的にとても構造がしっかりとした力強いスタイルの年です。メニルの畑のブドウからは、特にミネラルのニュアンスが得られ、石灰、ヨード、土などを感じさせます。力強く、いつまでも続くフィニッシュ。色調は深みのある緑がかった黄色です。(2009年10月来日セミナーより)

わずかに緑色を帯びた濃い黄金色で、非常にきめ細かな泡沫が見られます。砂糖漬けの柑橘類の豊かな香り。ふくよかで見事な力強さを持つ味わいながら、爽やかさが際立っています。見事な深みとチョーキーなミネラル感。
ワインは冷やしすぎず、9〜10℃くらいでお楽しみください。

ラベルについて
1946年フィレンツェ生まれのイタリアの画家、サンドロ・キアによるものです。
テーマは"Profoundeur - depth"、つまり深み、奥深さといった意味です。

 

 

  ワイン・スペクテイター 97点 2009年11月15日号

黒鉛、トースト、スパイス、砂糖で煮詰めたベリー、ココナッツのアロマは、非常に魅惑的で、また気品とフィネスが心をとらえて放さない。ミネラルや柑橘類の風味も加わる。極上の絹のような質感が感じられ、バランスが良く、若々しい表情を持つ。いつまでも続いてゆくような長いフィニッシュ。今から2030年が飲み頃。
 

  1996ヴィンテージ情報

1996年は乾燥した穏やかな天候に始まり、2月のみ霜がおりました。気温が暖かかった4月半ばにブドウ樹が芽吹き、続いて涼しく乾燥した5月となりました。しかし、6月には晴れの日が増え、十分な日光を浴びて開花が促されました。収穫は9月14日に始まり、10月1日まで続きました。全ての日程はほぼ例年通りです。しかし、1996年はブドウの実が高い酸度を維持しているうちに糖度が非常に早く上がったため、ブドウは力強さと酸とを両方兼ね備えているという珍しい年になりました。偉大なヴィンテージとなる要素を持っています。

 

  ブルーノ・パイヤールの特徴

 

1.戦後に設立された数少ないメゾンの一つ
2.「ブルーノ・パイヤール」とは「ブランド名」、「創設者」、「現オーナー」であり、さらにブレンドも監督
3.常に最も純粋である最初のプレス≪一番搾り≫のみを使用(ブドウ1kgあたり約550ccしかとれない)
4.シャンパーニュ地方のグランクリュ/プルミエクリュでとれた、最高品質のブドウのみ使用
5.シュールリー熟成期間が法定期間の2〜3倍のため、見事な熟成感と繊細さを持つエレガントなシャンパーニュに仕上がる
6.温暖化の影響をうけない定温/冷涼セラーで、発酵がゆっくりと進むため細かい泡が生まれる
7.ワイン本来の姿を大切に保つため、ドザージュは最低限に控える
8.全ボトルにデゴルジュマンの日付を表示

 

デゴルジュマン」とは:数年にわたる瓶熟の後、瓶内二次発酵の際に生じた澱を除去する作業です。この段階でドサージュが加えられ瓶口がコルクで閉められます。その際、ボトルを開けることが必要になり、少量の炭素ガスが失われ酸素がはいります。そのため、この日から新たに瓶熟が始まり、最終的には酸化していきます。これがデゴルジュマンの日付が大切な理由です。

ご注文は【訪問販売法に基づく表記】をお読みの上、メール・FAXでお願いします。