Wine List 【 F-8971 】

グラン・クリュ“ヴェルズネィ”のリコルタン・マニュピュラン
Jean Lallement


 ランスの南東、グランクリュがひしめくモンターニュ・ド・ランスの丘陵の中でも、有名メゾンのみならずシャンパーニュ中の生産者がこぞって手に入れたいと望むピノ・ノワールを生むのが、ヴェルズネイである。ピノ・ノワール最高の土地として双璧をなすアイの魅力が芯の強さと密度を備えた大らかさであれば、ヴェルズネイの美点は、北斜面と白亜質の土壌が生む精緻な酸やミネラル感、透明感や伸びやかさ、そして丸く完璧なバランスと気高さだといえる。


 

ジャン・ラルマン
ブリュット トラディション 
シャンパーニュ グラン・クリュ

Jean Lallement et Fils.
Brut Tradition NV
Champagne Grand Cru


産地 : フランス、シャンパーニュ地方、モンターニュ・ド・ランス地区
格付け : グラン・クリュ(ヴェルズネイ村)
土壌 : 粘土質の表土にベレムナイトが堆積してできたぶ厚い白亜の心土
生産者 : ジャン・ラルマン家
ブドウ品種 :  ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%
醸造 : ホーロータンクにて自然酵母を用いたアルコール発酵に続いて、マロラクティック発酵も行う。ベースワインは夏まで熟成させ、SO2やドサージュの添加量は控えている。熟成は30か月以上。
アルコール度 : 12.0%
容量 : 750ml
タイプ : シャンパーニュ・白、辛口
 : リュット・レゾネ
評価 : ワイン・スペクテイター90、インターナショナル・ワイン・セラー90

ヴェルズネイとヴェルジーのブドウを使用。透明感ある果実は良く熟して非常にフローラル。驚くほど深みのある豊潤さと精緻な酸・ミネラルがもたらす緊張感のバランスが素晴らしい。並みのプレスティージュ・シャンパーニュすら凌駕する、恐るべきクオリティ。

 

ジャン・ラルマンは、このヴェルズネイでも1、2を争う最上の区画を所有するレコルタン・マニュピュランだ。風貌からも職人気質が見てとれる現当主ジャン・リュック・ラルマンの曾祖父の代からブドウ栽培を行っており、シャンパーニュ造りは1951年に開始。かつてボランジェやランソンにブドウを供給しメゾンのクオリティを支えていた畑は、北斜面でも日光がしっかり当たる中腹にあり、砂や粘土の影響が強い斜面上部と違って、粘土質の表土の下にはベレムナイトが堆積してできたぶ厚い白亜の層が横たわる。熟度とミネラル感のバランスが素晴らしいブドウが得られる絶好のテロワールだが、ジャン・リュックは贅沢にもそれぞれの樹で一番出来の良いブドウしか収穫せず、摘み残したブドウは土に還して肥料にしているという。

恵まれたテロワールの特徴を表現するため、リュット・レゾネでブドウを栽培。醸造においては自然酵母を用いてホーロータンクで発酵を行うことで、テロワールの偉大さを鮮明に伝え、同時にマロラクティック発酵にて滑らかな質感を引き出す。春には瓶詰めする生産者が多い中、ベースワインを夏まで熟成させ、SO2の使用やドサージュを抑えるなど、細部に渡るこだわりの積み重ねにより、ベーシックなブリュット・トラディションですら、評論家の心をつかんで離さない、ヴェルズネイのピノ・ノワールのエッセンスが凝縮されたシャンパーニュを生みだしている。

ロバート・パーカーは最高評価の5ツ星評価、ワイン・アドヴォケイト誌でシャンパーニュも担当するアントニオ・ガローニは、近い将来リリースされるミレジムと、ネゴシアンとの契約終了によりジャン・ラルマンの生産量が増えることに期待を寄せている。しかし、ヴェルズネイの他にヴェルジーとリュードの畑を合わせても僅か4haの所有畑にて、これ程贅沢なワイン造りを行っているため、今後も入手困難な優良生産者の一人であることに変わりはない。

 

ジャン・ラルマン家のシャンパーニュ

 F-8971 ジャン・ラルマン、ブリュット ヴェルズネィ・グラン・クリュ

 F-8972 ジャン・ラルマン、ブリュット リゼルバ ヴェルズネィ・グラン・クリュ

 F-8973 ジャン・ラルマン、ロゼ リゼルバ ヴェルズネィ・グラン・クリュ


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