WineList 【F-8940】   

 

「私はカトリーヌ・ロックをラングドック史上最高の醸造家の一人に数える。」
MW マスター・オブ・ワイン Rosemary George ローズマリー・ジョージ

「ロックは“フォジェールのブルゴーニュ”と呼べるワインを生み出している。
ドメーヌのスタイルは、フレッシュさと快活さを求めるカトリーヌの意図により、
ピノ・ノワールに近いものがある。」
Wine Adovocate ワイン・アドヴォケイト

 

 

南仏のピノ・ノワールのパイオニアであるカトリーヌ・ロック。天才女性才醸造家として、MW(マスター・オブ・ワイン)のローズマリー・ジョージやジャンシス・ロビンソン、ヒュー・ジョンソン、ロバート・パ−カーなどを筆頭に数多くのワイン評論家に認められています。
そのカトリーヌが1997 年にフォジェールに購入したドメーヌがマス・ダルゾンです。マス・ダルゾンの畑は300〜470mの冷涼な場所に位置しています。AOC フォジェールの栽培区域内で最も北端の最も標高の高い場所であるため、一般的に温暖なラングドックでは特異な冷涼な気候のミクロクリマを享受しています。
ドメーヌは、カトリーヌのもう一つのドメーヌであるクロヴァロンと同様、ビオディナミで栽培がわれています。醸造においても、ビオディナミ哲学に則った全房発酵と野生酵母のみによるナチュラルな醸造を貫いています。ブドウの収穫はフォジェールの造り手の中でも最も遅く、例年9 月下旬から10 月中旬にかけて。カトリーヌが収穫を行う頃には、狩猟の獲物もいなくなり、ハンターが山から出て行ってしまうと言われているほど遅い収穫なのです。
畑は平均樹齢50 年の古木がメインで、収量は1ha 当たり20 ヘクトリットルを超えることはありません。ドメーヌの畑には、樹齢100 年を超えるプレ・フィロキセラの自根のカリニャンもあり、こちらは収量10 ヘクトリットルと、さらに低収量です。このため、ドメーヌの栽培面積は10ha ですが、全ワインの総.産量は年間2 万本以下という少なさです。このように、マス・ダルゾンでは冷涼な気候と最も遅い収穫、超低収量、そしてビオディナミと全房発酵により、ミネラルや酸、フィネスと気品を備えたエレガントな今現在、最もトレンディなブルゴーニュスタイルのフォジェールを生み出しています。

 


 

 

カトリーヌ・ロック マス・ダルゾン、
ル・プレビテール フォジェール 赤

Catherine Roque Mas d'Alezon,
Le Presbytere
2016 Faugeres A.O.C


産地: フランス、ラングドック地方、フォジェールAC
生産者: カトリーヌ・ロック女史(ドメーヌ・マス・ダルゾン)
品種: リュドナー・ペルト&グルナッシュ60%、サンソー30%、カリニャン10%
収穫: リュドナー・ペルトとグルナッシュが9 月18〜21 日、サンソーが9 月18 日、カリニャン10 月10 日。
単位収穫量 : 18hl/ha
醸造 : 早朝に手摘みして収穫したブドウを畑と醸造所で各1 回ずつ選果。ブドウは除梗せずに全房で発酵を.います。発酵はブドウに付着している野.酵.のみで.い、醸造中はSO2 も含めいかなるものも添加せずにナチュラルな醸造を.っています。品種毎別々に発酵を.います。発酵は25.28 度の低温で.い。発酵期間は約5〜7 日間。その後、約3 週間の果皮浸漬を施します。圧搾後、リュドナー・ペルトとグルナッシュ、サンソーは容量225 リットルのバリックに、カリニャンは容量150 リットルの.樽に移し、マロラクティック発酵と熟成を.います。熟成期間は12 ヶ月。熟成中はバトナージュも澱引きを.わず、熟成後アッサンブラージュを行ってて無清澄で瓶詰め。
アルコール度 : 12.5%
容量 : 750ml
生産量 : 8,000本
タイプ : 赤ワイン、ミディアムボディ。15℃〜17度。Now〜2022
 :  ビオデナミ(デメテール認証)

プラムやチェリー、スパイスなどの複雑な.り。口中には、桑の実などの熟した果物や灌木・香辛料などの風味が感じられる。タンニンは絹のように柔らかい。カトリーヌ・ロックのワインの特徴である、ブルゴーニュ的なフレッシュ感とエレガント感。そして落ち着いた味わいと程よい余韻の長さ。造りなれたような安心感があります。
上記「ワイン・アドヴォケイト」のコメントには同感しました。

Le Presbytere ル・プレビテールとはキリスト教の司祭の館のこと。ドメーヌの中に、かっての村の司祭の館があり、現在、その石造りの丸天井の建物の中でマス・ダルゾンのワインを熟成させていることから、キュヴェ名がル・プレビテールと命名されました。

 

Mas d’Alezon マス・ダルゾンは、ラングドックのピノ・ノワールのパイオニアであるドメーヌ・クロヴァロンを独学で牽引してきたカトリーヌ・ロックが、1997 年にクロヴァロンの南隣の村のフォジェールに購入した畑によるドメーヌです。マス・ダルゾンの畑はクロヴァロンよりもさらに標高の高い300〜470mの冷涼な場所に位置しています。AOC フォジェールの栽培区域内で最も北に位置し、最も標高の高い場所(470m)であるため、一般的に温暖なラングドックとは対照的に冷涼な気候の特異なミクロクリマを享受しています。
栽培面積は現在10ha で、赤ワイン用ブドウ6 品種(リュドナー・ペルト、サンソー、カリニャン、ムールヴェードル、シラー、グルナッシュ)、白ワイン用ブドウ5 品種(クレレット・デュ・ラングドック、ルーサンヌ、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、マルサンヌ)が栽培されています。

 

畑は品種毎区画に分かれ、1ha を超える区画はムールヴェードルとシラー、グルナッシュの区画しかありません。その他は全て1ha 以下の小さな区画になっています。畑全体の平均樹齢は30年ほどですが、グルナッシュ、サンソー、カリニャン、リュドナー・ペルト、グルナッシュ・ブランなどの主要品種は平均樹齢50 年古木で、特にカリニャンは樹齢100年を超えるプレ・フィロキセラのブドウ樹で、接ぎ木していない自根のブドウ樹です。

ドメーヌ名のMas d’Alezon マス・ダルゾンのAlezon アルゾンとは、フランスのカトリックとプロテスタントが休戦を挟んで40 年近く戦った16 世紀のユグノー戦争の際に活躍した隊長の名前。このアルゾン隊長が戦後に褒章としてちょうど現在ドメーヌの畑がある土地の所有者になったことから、ドメーヌ名にアルゾンと付けられました。
2011 年からは、イタリアのアンジェロ・ガヤ、タスマニアのステファノ・ルビアナ、スイスのビオディナミの大御所マリー=テレーズ・シャパズなどで修行したカトリーヌの娘のAlix アリックスがドメーヌに参画し、母と娘の二人三脚でドメーヌを運営しています。


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