Wine List 【 F-8812 】
美しい色調、フレッシュなフルーツの香り、爽快な甘み、端正な風味のバランスと、とにかく癒しを感じさせてくれる優しい味わいのロゼスパークリングです。 甘みはすべてブドウ由来のもので、ベタベタした印象はありません。食前に飲めば食欲を刺激しますし、食後にデザートなどと一緒に楽しめば、爽快な余韻を楽しむことができます。 アルコール度数も一般的なワインと比べて低く、心地よい酔いが楽しめます。
ラファエル バルトゥッチに至っては、通常ガメイをベースに少量のプールサールをブレンドして造っていますが、2017年に関してはプールサールは霜でほぼ全滅とか。事実上ガメイのみで仕込まれることになりました。
自分たちではコントロールできない自然の営みを前に、また昨今の気候変動の影響を真っ先に受け止める立場の農家として、非常に苦しい立場にさらされながらも、心折れることなく自らの仕事をコツコツと積み重ねていくその姿から、自然派ワインが単なる生産物でなく、彼らの生きた証であるということをあらためて思い知らされます。
自然に翻弄されながらも実直に取り組んだ彼らの想いをぜひ目の前のボトルを通じて感じて頂ければと思います。
イタリア出身で、かつてはエンジニアだったというラファエル バルトゥッチ氏。20年以上も前の夏、バカンスで訪れたビュジェを訪れた際、澄んだ空気やみずみずしい緑に心奪われ、この豊かな自然に囲まれて暮らそうと決心したといいます。その後、メリニャ村にある家屋と未開墾地を購入し、この地でずっと生きていこうと、自然により多く接する仕事ブドウ栽培を選び、「ヴィニュロン」を志します。
最初の数年間は、エンジニアの仕事で生計を立てながら、未開墾の荒地を切り開き、ブドウを植樹するという二束のわらじを履いて暮らしていましたが、1983年から本格的にワイン造りをスタートさせました。そして、ワイン造りが軌道に乗り始めた1992年からは、念願の「ヴィニュロン」として、ワイン造りに打ち込むようになったと言います。 ワイン造りにおいて助言を仰いだのは、ジュラのピエール オヴェルノワ。「醸造のメカニズムを知り抜いた上で、長年の経験に裏づけされたワインを造る偉大な人」とそれ以来ずっと親しく付き合っていると言います。