マルゴーのかってのオーナー家が造る
リーズナブルボルドー

シャトー、ボストン
クロッキー・メドカン
オー・メドック、クリュ・ブルジョワ

Chateau Boston
2002 Croquis Medoquins
Haut-Medoc A.C

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産地 ： フランス、ボルドー、AOCオー・メドック
生産者 ： ヴァンサン・ジネステ（Ch.ボストン）
品種 ： カベルネソーヴィニォン １００％
平均樹齢 ：
単位収穫量 ： ２１hl／ha
平均年生産量 ： ３，０００本
アルコール度 ： １２％
熟成 ： １８ヶ月（新樽比率４５％）

ブリリアントな深紅色。バニラ、ベリーの甘さを感じさせる香りとともにコーヒーのロースト香。口に含むと香りほど甘さは目立たず、バランスが取れています。タンニンはまろやかで、落ち着いた味わいです。「堅実で大人な味わい」との評がありましたが、納得しました。

ボルドーの古き醸造家のひとつであるヴァンサン・ジネステ氏は３０haの畑を持っており、大部分はマルゴーACの区画で、シャトー・ボストンという名の下にワインが造られる。残りのわずかなオー・メドックの区画にて造られるワインがクロッキー・メドカンです。
この区画は１９世紀初めまでシャトー・パルメが所有していました。その後何度か譲渡が繰り返され、第二次世界大戦中の1939年には牧草地にする為、ブドウ樹がすべて抜かれてしまいました。ヴァンサン・ジネステ氏はマルゴーで育ち、彼の父はシャトー・マルゴーを所有していました。しかし、父は詩人となり、息子であるヴァンサンは自動車産業に進みました。しかしその後、９０年の初めにヴァンサンは彼のルーツを思い出し、」マルゴーに戻り３０haの土地を購入し、植え替えを行いました。そして亡くなった、素晴らしい詩人だった父への贈り物として、彼の初めてののワインにクロッキー・メドカント名付けたのです。

　

クロッキー・メドカン（メドックの草稿）・・・。このワインの特徴は、まずカベルネソーヴィニォン１００％のワインだということ。常にブレンドして造られることの多いメドックでは、異色の単一品種ワインです。そしてもう一つ注目に値するのは、多くのグラン・クリュ・シャトーでも驚く２１hl/haという単位収穫量の低さです。この数値はヴァンサン・ジネステ氏のワインへたずさわる者としてジネステ家の復活を目指す強い意志の表れのような気がします。