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ワイン醸造 :
伝統的ワイン醸造法
ワイン醸造は伝統的用法を用いています。赤ワインはエポキシーコーテングされたセメント製発酵槽、白ワインはステンレス製(イノックス)発酵槽を用います。ミレジムのタイプ及びぶどうの衛生状態に応じて、温度調節が行われます。発酵槽内での仕込みの時間は12日から15日間です。
フリーラン・ジュースとプレス・ジュースは混ぜ合わされ、澱を除くため、最低48時間の間前清澄作業が行われます。
エルヴァージュ(ワインの育成)
: テロワールのワインを引き立たせる
ドメーヌでは、約16ヶ月に渡って樽熟成が行われます。
新樽の使用率は高く、グラン・クリュでは80%,
村名アペラシオンが50%、地域アペラシオンが30%となっています
。これにより、酸素とワインが一定に触れ合うことになります。新樽は、酸素との接触を促す役割と同時に酸化による副産物を生み出す役割があります。香りを複雑にし、旨味をのせ、しっかりとした構成を生み出します。この各カテゴリー別に新樽を使い分け、各テロワールの持ち味をワインの中に閉じ込め、真価を発揮させます。
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■ アンヌ・グロ
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コート・ド・ニュイの名門一族グロ家。現在は4つのドメーヌが、それぞれ独立して名声を博しています。
グロ一族はもとを辿ればひとつの家族ですが、共同でワイン作りしていた兄弟が3つに別れたことで、現在のそれぞれの基礎ができました。そのうちのひとつ、フランソワ・グロのドメーヌを娘のアンヌさんが継承したのが、このドメーヌ・アンヌ・グロです。
看板畑の特級リシュブールを筆頭に、いずれも人気の高いワインを生み出していて、グロ一族の中でも綺羅星のような存在としてファンを公言するワイン好きも少なくありません。
その中でもこのエシェゾーは、この2007年からアンヌ・グロの名前で作られるようになった、新作です。以前の所有者は一族のグロ・フレール・エ・スールでした。
特級畑のエシェゾーの中でも、レ・ロアショースという単独名が付いた珍しい区画で、なんとあのロマネ・コンティのDRCが所有するエシェゾーに隣接するという、最高の立地条件です。
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■ グロ家の歴史
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グロ家の歴史はニュイ・サン・ジョルジュの町から2キロほど離れた「ショー」という小さな村で1804年に生まれたアルフォンス・グロから始まりました。
それからこのドメーヌの名声を今日のように高めたのは、ルイ・グロから畑を分割相続し、1963年に独立した、ジャン・グロでした。彼はとても独創的・革新的な人柄で、畑の拡張や機械化の促進など、様々な革新を試み、醸造方法の開発に貢献した人でした。
このジャン氏は1995年ヴィンテージの収穫後に引退し、3人の子供たち(ミッシェル、ベルナール、アンヌ・フランソワーズ)に畑を分配しました。
左から右へ:
ベルナール・グロ, ジャニン・グロ,
アンヌ・フランソワズ・グロ, ジャン・グロ,
ミシェル・グロ, コレット・グロ, アンヌ・グロ,
フランソワ・グロ
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