歴史と人
ドメーヌ・ド・フェランのワイン造りの歴史は古く18世紀にさかのぼります。生産量はドメーヌ全体で約35000本と非常に少ないところに家族経営らしさを感じます。先代はアンリ・シャルル・ブラヴェ氏で、フランス国内のシャトーヌフ・デュ・パプのあらゆる文献で紹介されており、評価もかなり高いです。現在は息子のフィリップ・ブラヴェ氏が引退した父親からドメーヌを受け継ぎ、また自分で新たに購入した畑でもワイン造りをしています。シャトーヌフ・デュ・パプ以外に、コート・デュ・ローヌ、ヴィラージュも造っています。彼は、全くのアナログ人間で、ワープロもなければパソコンもない、手紙はもっぱらの手書き。ワイン造りをする前に、オランジュの大学で醸造を学んだあと、いろんな学校で学ぶが、学校のやり方が嫌いで自分の好きなやり方でワインを造るということを楽しんでいます。古いもの、伝統を尊重することが大好きなフィリップ・ブラヴェ氏。今彼の家で使っているワインオープナーは、100年以上前から使っているもので、気に入ったものはとことんまで、という姿勢も、彼のワイン造りに現れていると感じます。
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