Wine List 【 F-7023 】

二酸化硫黄・培養酵母無添加、
無補糖・無清澄・無濾過など
人工的な介入をせず
醸造技術の限界に挑戦したキュヴェ

Premiere Vendange

 

 

 

 

 

 


Henry Marionnet

故ジャック・レイノーはシャトーヌフ・デュ・パプの鬼才と謳われましたが、トゥーレーヌにおいて鬼才と呼べるのは、まさにこのアンリ・マリオネをおいて他にはいないでしょう。
既成観念に囚われない自由な発想、そして旺盛なチャレンジ精神が、アンリ・マリオネのワイン造りの根幹に流れています。栽培においても醸造においても、独創的かつ革新的な方法でワイン造りをしているアンリ・マリオネのキュヴェは、その1つ1つがどれも他の造り手のワインには見られない非常に個性的な特徴を備えており、ワインの新しい境地を発見させてくれます。
60歳を越えた今もワインの新たな可能性を追求し続ける彼に触発され、ディディエ・ダグノー、ドメーヌ・ユエ、フィリップ・シャルロパン、クリストフ・コルディエ、ミッシェル・シャプティエなど、フランス各地で実験的に接ぎ木しない葡萄樹の栽培を始めた造り手が数多くいる。つまり、マリオネはこれら超一流ドメーヌにも多大な影響を与えているパイオニアなのです。


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ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズ(アンリ・マリオネ)
ガメィ “プルミエール・ヴァンダンジュ”
トゥーレーヌ 赤

Domaine de la Charmoise (Henry Marionnet)
Gamay 2018 Premiere Vendange
Touraine A.O.C


 

産地 : フランス、ロワール地方、トゥレーヌ AOC
生産者 : Dm.ド・ラ・シャリモワーズ(アンリ・マリオネ)
品種 : ガメィ種
醸造方法 : 二酸化硫黄・培養酵母無添加、無補糖・無清澄・無濾過など人工的な介入をせず醸造・瓶詰
アルコール度 : 13.0%
容量 : 750ml
タイプ : 赤ワイン。 ミディアムボディ
標準小売価格 : \
リュット・レゾネ Lutte Raisonee
除菌剤、除ダニ剤は20年来使用しておらず、セクシャル・トラップの技術を利用することも始めており、より葡萄畑の生態環境に適った栽培方法を行っています

 

 

 アンリ・マリオネ自身の解説とコメント

 
*コメント:
これは私の夢のワインです。“プルミエール・ヴァンダンジュ”(初収穫)と命名しました。かつて人間がワインを造った,そのワインのように自然なワインを造ってみたかったのです。しかし,失敗すれば1年の収穫がすべて無駄になります。1970年から20年にわたり試行錯誤を繰り返し,今から21年前の1990年に初めて実現しました。
 
ブドウの果汁は放置すれば発酵して酢になります。自然の帰結です。酢になるはずのものに“介入”して,私たちはワインを造ったのです。ワインを創り出したのは人間です。介入と言うとマイナスのイメージですが,知恵を働かせたのです。おそらく,ルイ14世が宮殿で飲んでいたワインは,秋から冬はまだしも,気温の上がる春先には酢になっていたのでは・・・。17世紀にはワイン造りに亜硫酸が添加されるようになりました。亜硫酸には2つの役割があります。バクテリアを殺し,ワインの大敵である酸化を防ぐことです。空気中には無数の菌がいて,良い菌も悪い菌もブドウの実についたまま醸造されます。もちろん,実を腐らせる腐敗菌も一緒です。亜硫酸は腐敗菌を殺しますが,同時に貴重な他の菌なども殺してしまうのです。ブドウは500-600の要素でできているのです。酸化とは,リンゴをむいて5分もおくと表面が変色する,あれです。

 私のワイン造りは,第1に健康なブドウを育てること。そして,丁寧に摘むことです。摘み取った実は小さな籠に入れ,木樽ではなくステンレスのタンクに直行させます。酸化の原因を防ぎ,亜硫酸はいっさい使いません。酵母を添加したり,漉したり,卵白で澱を取り除いたり,人工的な介入は全く行いません。リスクは毎年あります。今年で21年目ですが,2度も失敗しました。子供と同じですよ。健康な子供に良い環境を与える・・・。それは,奇跡のようなことです。

 “プルミエール・ヴァンダンジュ”は,クラシックなキュヴェよりも強い色調と複雑なアロマを持っています。深いガーネット・ルビーの色調に,若々しさで紫がかったローブ。フランボワーズやカシス,ブルーベリー,スミレ,パン・デピスなどのアロマ。味わいは澄んで混じりけがなく,フレッシュ。非常にピュアな果実味があり,大変長い余韻とともにしっかりした構成の上でバランスが取れています。トゥーレーヌの郷土料理や,特にあらゆるジビエに大変良く調和します。

 

  
 
 
 

 各誌のコメント:

ミシェル・ベタンヌのコメント
ガメィ・ド・ブーズ品種が消滅していくのが犯罪に思えるほど、このワインは個性的な特徴を持っている!

『ル・フィガロ』紙、ミッシェル・ポンのコメント
“セパージュ・ウーブリエ” はアンリ・マリオネが生んだもう1人の神童である。このキュヴェは法的にはいかなるAOCを名乗る権利もない。なぜなら、INAOが、このキュヴェを構成している品種、つまり、かつてシェール渓谷で伝統的な赤ワインを生んでいた半赤果肉のガメィ・ノワール・ア・ジュ・ルージュを、ずっと前に指定品種から外してしまったからである。非常に濃く強いローブ、柔らかいタンニン、黒い果物のアロマ、田舎風でこくのあるワイン。どんな比較も必要としない。」

『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌のコメント
ガメィ・ド・ブーズからこのうえなく美味なワインを造るアンリ・マリオネは、これこそが、彼が少年時代に飲んでいたワインであることを覚えている。INAOが栽培品種の指定から外してしまったために、AOCトゥーレーヌを名乗ることができないガメィ・ド・ブーズは、ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジャルダン・ド・ラ・フランスとして、“セパージュ・ウーブリエ”(忘れられた品種)という名前で販売されている。1世紀前、除梗もせず、酸化から守ることもなく醸造されていた葡萄は、必然的に粗野なワインを生んでいたことでしょう。しかし、今日、アンリ・マリオネは、他の赤ワインと同様に、培養酵母の添加も補糖もせず、炭酸ガスで保護しながらマセラシオン・カルボニックで発酵させて、ワインが最大限の果実味を持つようにしている。

黒に近い深紅のローブ。ワインは魅力的な芳香を持ち、ブルーベリーや苺を心地よく感じさせてくれます。味わいは非常に豊満で肉付きがよく、タンニンは粘性があり果実味と果肉に溢れています。味わい深いと同時に瑞々しい、そして素晴らしくナチュラル。本当の喜びである!」


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