Wine List 【 F-7020 】

ソーヴィニォンの魔術師
Henry Marionnet

『ワイン王国/2009 MAY No. 50』

ミシュラン東京の三ツ星シェフ
岸田周三氏のフレンチ・レストラン
カンテサンスで

【アンリ・マリオネ】
トゥーレーヌ“ソーヴィニヨン” 2007
が紹介されました

《特集》 一流レストランの陶酔
名ソムリエとマリアージュワインに拍手喝采!
日本トップクラスのソムリエとシェフが生み出す
「完璧なマリアージュ」とは・・・?

 

シェフ・岸田周三氏
&
ソムリエ・市村暢央氏

カンテサンス 東京・白金台

“岸田料理”を際立たせるソムリエ・市村暢央氏の技

今,最も勢いのある料理人の一人が
ミシュラン東京三ツ星シェフ岸田周三氏。

その“ソリスト”的な料理には常にスポットライトが当てられている。
ともすれば“孤高”となりがちな料理を
やさしく包むのは,どんなワインなのだろうか?

◆ベストプライス・スマートコースの「前菜」で紹介されました!
●塩とオリーヴオイルが主役の山羊のミルクのバヴァロワ●

【アンリ・マリオネ】トゥーレーヌ“ソーヴィニヨン” 2007

・・・ロワールの奇才,アンリ・マリオネが造るふくよかで上品な酸味のソーヴィニヨン・ブラン。
アプリコットやパッションフルーツのような香りが特徴。ミネラル分もたっぷりで,バヴァロワに散らした塩との相性は抜群。


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ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズ(アンリ・マリオネ)
トレーヌ ソーヴィニォン 白

Domaine de la Charmoise (Henry Marionnet)
2008 & 2010 Touraine Sauvignon


産地 : フランス、ロワール地方、トレーヌAC
生産者 : Dm.ド・ラ・シャリモワーズ(アンリ・マリオネ)
品種 : ソーヴィニォン・ブラン種
植樹面積 : 17ha
単位生産量 : 50〜55hl/ha
植樹年 : 1967〜1982年
年平均生産量 : 
醸造・熟成 :
 下記マリオネ自身の解説を参照
アルコール度 : 12.0%
容量 : 750ml
タイプ : 白ワイン。 辛口
標準小売価格 : \
リュット・レゾネ Lutte Raisonee
除菌剤、除ダニ剤は20年来使用しておらず、セクシャル・トラップの技術を利用することも始めており、より葡萄畑の生態環境に適った栽培方法を行っています
下記に解説してあります2つの醸造方法(+スキン・コンタクトのロット)の最終的なアッサンブラージュにより、トゥーレーヌ・ソーヴィニョンは並外れた広がりを持つようになります。実際、アロマの幅がより大きく広がります。才気煥発でソーヴィニョン種の特徴である植物の草のような印象は全く感じられません。白桃、レモン、アプリコット、洋梨、パッション・フルーツ等の果物や、アカシア、スイカズラ等の花の香りが感じられます。味わいは、一定の酸味を保ちながら、自然な豊さに伴うふくよかさがあります。その上質な優雅さは、貪欲な試飲ができないほどの喜びを、我々に与えてくれます。
7〜8℃に冷やして。早いうちに(18ヶ月以内)消費を。アペリティフとして、あるいはシーフード特に海老やカニ、川魚、ハム、ソーセージ、鶏肉、山羊のチーズなどにすばらしく調和します。アスパラガスのクリーム添えとは最高のマリアージュです。

 

 アンリ・マリオネ自身の解説とコメント

■醸造方法:
収穫は全て手摘みで行われます。収穫した葡萄の品質に適合させるため、醸造法は毎年異なります。ドメーヌのトゥーレーヌ・ソーヴィニョンは基本的に2つの異なる醸造法で造られたロットのアッサンブラージュに由来しています。
最初のロットはクラシックな方法で醸造されます。これは、非常に良好に熟成した葡萄に適用され、まず葡萄は圧搾機の上で除梗されます。この際、炭酸ガスを継続的に圧搾機と受け取り桶に供給して葡萄を完全に空気から遮断します。そして、空気圧圧搾機を使ってゆっくりと圧搾して果汁を分離します。タンクに入れられた果汁は5℃に冷却され、続いて果汁を澱から分離することによって最初の24時間に沈殿する不純物の澱下げをします。その後、温度を上げて、16℃〜23℃の間で発酵を行います。発酵の数日前に酒母が造られるため、培養酵母を添加することなく自然酵母のみで発酵が開始されます。
もう1つのロットはガメィのように醸造されます。これはソーヴィニョンの酸が多すぎて典型的な植物臭(リンゴ酸の含有量が過剰な場合)が強すぎる葡萄に適用されます。ソーヴィニヨンをガメィのように、房ごとステンレス・タンクの中に入れて細胞内発酵(炭酸ガス浸漬法=マセラシオン・カルボニック)させるのです。この方法によって葡萄のリンゴ酸、つまりあまりにも植物的過ぎる特徴が自然に減少するのです。結果としてワインは調和が取れ、まろやかで、すばらしいアロマを持ちます。このようなことをしているのは世界中で私だけでしょう。しかし、この細胞内発酵はわずか3日間にとどめます。3日間の発酵後、ゆっくりと圧搾して、果汁を分離し、再び同じ温度でクラシックな方法で発酵させるのです。いかなる培養酵母の添加も、清澄も行いません。
この方法は、除梗して6〜24時間果皮浸漬をするスキン・コンタクトとは異なります。私の方法は、手で摘み取って選別し、炭酸ガスで充満したタンクに直接入れた葡萄の房全体から行われる発酵です。スキン・コンタクトは、除梗して、破砕した葡萄によるマセラシオン(果皮浸漬)で、最大でも24時間です。結果として生まれるワインの性質も全く異なりますが、私は毎年、スキン・コンタクトのロットも造り、ソーヴィニョンの全てのロットの中に振り分けます。スキン・コンタクトをしたものは、一般的によりしっかりとした構成をしており、アッサンブラージュするには非常に面白いものです。すべてが終了したら、時宜を得ないマロラクティック発酵の開始を避けるため、ワインは粗い澱から分離されます。瓶詰めは、最初の冬を越した後(つまり収穫の翌年の春に)、軽く二酸化硫黄を添加し濾過をしてから行われます。ソーヴィニョンは全く補糖されません。一般的に平均アルコール度数は11.5度から12度です。 
 
  
 

 各誌のコメント:

『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌のコメント
  これぞ、芸術的な方法で醸造されたソーヴィニョンのワイン。僅かな植物臭の痕跡もなく、自然な酸のすばらしい骨格を持ち、完璧な材料によって造り上げられている。醸造学の学校に示したい真のソーヴィニョン。しかも、非常に廉価な値段である!

ロバート・パーカーのコメント
 
アンリ・マリオネは並外れた試飲家であると同時にロワール河流域地方で最も過小評価されている造り手の一人である。トゥーレーヌ・ソーヴィニョンはスモーキーでフローラル、ミディアム・ボディーでシトラスのフレーヴァーがある。味のしっかりした適当な価格の辛口ワインを探しているのであれば、これを逃す手はない。

ジョン・ウィンロック氏(『エル』誌)のコメント
 
傑出したワイン。青みがかったレモン色のローブ、アロマは非常に顕著だが、決して強すぎず、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類を感じさせ大変上品で新鮮。味わいにおいても同じことが言える。非常にエレガントで、混じりけがなく、新鮮で、軽快。ワインは口当たりが良く、味わいが長く残る。攻撃的な印象や草のような不快な印象はない。しばしば、きつ過ぎるソーヴィニョンの酸味も、ここでは完全にバランスが取れている。


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