Wine List 【 F-6843 】

 

 ムルソーで現在最も注目を集める若手生産者は誰か?
その問いかけに対し、ブルゴーニュの事情通の間で真っ先に名が挙がるのがピエール・ボワッソンです。

1954 年に設立されたドメーヌの 3 代目となる彼は、一生涯の師となる父親のベルナールに加え、ムルソーを代表する偉大なドメーヌ、コシュ・デュリに大きな影響を受けており、緊張感あるワインを好む彼はコシュ・デュリと同じく還元的なワイン造りを行っています。また、ピエールはコシュ・デュリのラファエル・コシュと非常に親しく、彼らはドメーヌのフィロソフィや栽培、醸造について意見交換をするだけではなく、畑で使う支柱などを保管する倉庫も共同管理する間柄でもあります。「ブドウに手を加えなければ加えないほど、ワインはよくなる」という信念のもとに造られる彼のワインは、人気の一方、生産量が非常に少ないため、数年先まで新規取引の可能性は皆無とされています。


ピエール・ボワッソン、
オート・コート・ド・ボーヌ 赤

Pierre Boisson.
2018 Hautes Cotes de Beaune Rouge

産国

フランス、ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌ地域

産地呼称

オート・コート・デ・ボーヌAC

生産者

ピエール・ボワッソン

品種

ピノ・ノワール 100%

ヴィンテージ

2018

醸造

100%除梗。自然酵母のみで発酵。18ヶ月(新樽15%)熟成

アルコール度

13.5度

容量

750ml

自然派ワイン

リュット・レゾネ。
認証はとっていないが、有機栽培のアプローチをしている

タイプ

赤ワイン、ミディアムフルボディ

サービス

16℃〜18℃。

保存方法

保存する場合は紫外線を避け、冷暗所に。

近年注目の西側エリアは温暖化の影響で十分な日照量を得ることができる。甘酸っぱいベリーの中に涼しげなミネラル感と力強いタンニンがワインに存在感を与えている。
100%除梗。自然酵母のみで発酵。抽出はごく軽いルモンタージュを行なう。樽で熟成後にノンフィルターで瓶詰め。

3つのラベルでリリース
醸造面では先述したとおり、酸化を徹底的に避けるのが特徴である。白ワインは通常より熟成期間が長く、18-22ヶ月。バトナージュはごく軽く行われ、澱引きの際には極力ワインを酸素に触れさせないよう樽内に窒素を充填しつつ作業するという特殊な方法を採用している。こうすることで、各畑の特徴をフレッシュでピュアに引き出すことができ、熟成のポテンシャルも備わる。新樽率は年々下げており、ここ10年では平均15-30%、すべて自然酵母にてバリックで発酵される。赤ワインは100%除硬後、開放型の発酵槽で醸造される。

もうひとつ、このドメーヌで特徴的なのは、ワインを3つのラベルでリリースしていることだ。ピエール・ボワッソン本人の名義の他、父親名義のボワッソン・ヴァド、妹名義のアンヌ・ボワッソンがある。これは地価の高騰が著しい昨今のブルゴーニュにおいて、高額な相続税のために畑を手放すことがないように、との先代の配慮から、少しずつ畑を生前贈与しているためである。既に先代の頃からブルゴーニュ評論の権威クライヴ・コーツから「信頼できるドメーヌ」との評価を得ているが、ピエールに代替わりした現在では、ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスのブルゴーニュの偉大なドメーヌ特集にて頭角を現す生産者として取り上げられ、「洗練された緊張感のあるワイン」、「最高にお買い得」、と絶賛されている。世界的にも大きな関心が寄せられる一方、生産量が少ないため数年先まで新規取引の可能性は皆無とされる入手困難な造り手である。


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