Wine List 【 F-6841 】

 

 ムルソーで現在最も注目を集める若手生産者は誰か?
その問いかけに対し、ブルゴーニュの事情通の間で真っ先に名が挙がるのがピエール・ボワッソンです。

1954 年に設立されたドメーヌの 3 代目となる彼は、一生涯の師となる父親のベルナールに加え、ムルソーを代表する偉大なドメーヌ、コシュ・デュリに大きな影響を受けており、緊張感あるワインを好む彼はコシュ・デュリと同じく還元的なワイン造りを行っています。また、ピエールはコシュ・デュリのラファエル・コシュと非常に親しく、彼らはドメーヌのフィロソフィや栽培、醸造について意見交換をするだけではなく、畑で使う支柱などを保管する倉庫も共同管理する間柄でもあります。「ブドウに手を加えなければ加えないほど、ワインはよくなる」という信念のもとに造られる彼のワインは、人気の一方、生産量が非常に少ないため、数年先まで新規取引の可能性は皆無とされています。


ピエール・ボワッソン、
ムルソー グラン・シャロン 白

Pierre Boisson
2018 Meursault Grands Charrons

ワイン名

産国

フランス、ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌ地域

産地呼称

ムルソー AC

グラン・シャロン

生産者

ピエール・ボワッソン

品種

シャルドネ 100%

ヴィンテージ

2018

醸造

バリックで発酵、18ヶ月(新樽10%)熟成

アルコール度

13.5度

容量

750ml

自然派ワイン

リュット・レゾネ。認証はとっていないが、有機栽培のアプローチをしている

タイプ

白ワイン、辛口

サービス

10℃〜13℃。

保存方法

保存する場合は紫外線を避け、冷暗所に。

南隣の畑はプルミエ・クリュのグット・ドール。粘土が多めの石灰質土壌で東向きの区画。熟したグレープフルーツやローストナッツの香り。よりリッチでミネラル感はしっかりとあるものの、丸みのあるストラクチャー。

3つのラベルでリリース
醸造面では先述したとおり、酸化を徹底的に避けるのが特徴である。白ワインは通常より熟成期間が長く、18-22ヶ月。バトナージュはごく軽く行われ、澱引きの際には極力ワインを酸素に触れさせないよう樽内に窒素を充填しつつ作業するという特殊な方法を採用している。こうすることで、各畑の特徴をフレッシュでピュアに引き出すことができ、熟成のポテンシャルも備わる。新樽率は年々下げており、ここ10年では平均15-30%、すべて自然酵母にてバリックで発酵される。赤ワインは100%除硬後、開放型の発酵槽で醸造される。

もうひとつ、このドメーヌで特徴的なのは、ワインを3つのラベルでリリースしていることだ。ピエール・ボワッソン本人の名義の他、父親名義のボワッソン・ヴァド、妹名義のアンヌ・ボワッソンがある。これは地価の高騰が著しい昨今のブルゴーニュにおいて、高額な相続税のために畑を手放すことがないように、との先代の配慮から、少しずつ畑を生前贈与しているためである。既に先代の頃からブルゴーニュ評論の権威クライヴ・コーツから「信頼できるドメーヌ」との評価を得ているが、ピエールに代替わりした現在では、ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスのブルゴーニュの偉大なドメーヌ特集にて頭角を現す生産者として取り上げられ、「洗練された緊張感のあるワイン」、「最高にお買い得」、と絶賛されている。世界的にも大きな関心が寄せられる一方、生産量が少ないため数年先まで新規取引の可能性は皆無とされる入手困難な造り手である。


ご注文は【訪問販売法に基づく表記】をお読みの上、メール・FAXでお願いします。