カーヴを訪れると、ロック氏自身がワイン造りの理想について熱く語り始めます。とかく、DRCの共同経営者として紹介されることの多いロック氏ですが、DRCのそれをもってしてもプリューレ・ロックの理想には遠く、本人は、明らかに世界最高峰のワインに挑戦しています。
今や、DRCにおいてもビオディナミは、実践されています。またロック氏とも縁のある某ビオディナミの生産者も、市場で大変評価されています。しかし、彼自身は、より原理主義的なそれでいて挑戦的な考え方をもって、ワイン造りを行っており、それら生産者のワインについて語る際に苦々しい表情を隠しません。
「収量が少ないワインが、いいワインなんだったら、収量0のワインを造ればいい。問題は、どう収量を落とし、何を得たかであって、収量の少なさがワインの品質を保証するわけではない。」
かなり過激な主張とロック氏自身の風貌もあいまって、聞いてるほうはヒヤヒヤものですが、彼のその信念が、プリューレ・ロックとしての一切妥協の無い仕事につながることは間違いありません。
(インポーターのメール文を転記)
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