Wine List 【 F-3838 】

 

 

 

 

 

 

 

 

アルマニャックの中でも最高級ランクに位置づけられるバ・ザルマニャックBas Armagnacには,知る人ぞ知る有数の土壌が存在する。
その地は“サーブル・フォーヴ” Sables Fauvesと呼ばれる限られた面積の非常に稀有なテロワール。そこでワインを手がける造り手はたった2軒のみという事実はほとんど知られていない。
しかもシャトー・ラバルはその地で初めてワインのためのブドウ栽培を行った先駆者である。
日本では早飲みのリーズナブルなワインとして南西IGPワインのイメージが定着しているが,ラバルの手がけるワインはハイコストパフォーマンスの類を見ない味わい。

AOPテュルサン
1958年にVDQS(優良品質限定ワイン)として認められ,2011年にAOCに昇格。 アドゥール川の南,AOPマディランに近い,ランド県の広大な森に囲まれた気候の特性を享受したテロワール。マディランとはまた異なる良質ワインを生産している。粘土石灰と珪質粘土の丘に広がるブドウ園ドメーヌ・カザレで共同栽培したブドウをシャトー・ラバルの醸造所で仕込む。ラバルはAOPテュルサンで実験的に二酸化硫黄不使用のヴァン・ナチュールの限定数生産している。

※ サーブル・フォーヴについて
中新世中期にあたる1600万年〜1100万年前の間,大西洋はアキテーヌ盆地を浸食し,現在のバ・ザルマニャックとなった。中新世の海が残したものは,サーブル・フォーヴという名称で呼ばれ,酸化鉄と海洋性の堆積物に富む。粘土石灰質に混ざった酸化鉄が,ワインやアルマニャックにミネラル感と爽やかさを与える

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シャトー・ラバル、
ドメーヌ カザレ、レザン・ヴォレ
 テュルサン赤

Chateau Laballe.
Domeine Cazalet 2015 Raisin Vole
AOP Tursan


生産地 : フランス、南西地方
産地呼称 : AOPテュルサン
生産者 : シャトー ラバル(シリル&ジュリー・ローデ夫妻)、カザレ農園
土壌 : “サーブル・フォーヴ” Sables Fauvesと呼ばれる限られた面積の非常に稀有なテロワール
ブドウ品種 : タナ45%、カベルネフラン30%、カベルネソーヴィニォン25%
醸造 : 手摘みで収穫したブドウを除梗,軽く破砕した後タンクに移す。低温前発酵を施し,25度でアルコール発酵。タナは7日間,カベルネ・フランは21日間キュヴェゾン。ステンレスタンクでMLFした後に発酵槽から引き抜き,圧搾。
アルコール度 : 12.5%
容量 : 750ml
タイプ : 赤ワイン。 ミディアムボディ

2010年がファーストヴィンテージのこのワインは、輝きのあるルビーのローブ。凝縮した複雑で繊細な香りはサクランボやカシスなどの赤い果実のノート。骨格のあるフレッシュなアタックと上品なタンニン。果実とペッパーのアロマが続く。軽やかさとフィネスが感じられるモダンな仕上がりのAOPテュルサン。

 

■アシェット2017 1ッ星★(ヴィンテージ2015)
果実味を狙ったステンレスタンクで熟成されたこのキュヴェは,非常に成功している。よく開き,コショウのノートが混ざった小さな赤い果実の香りを髣髴とさせる。しなやかで引き締まり,清涼感のあるスパイシーさも感じられる。アロマティックで率直なテュルサン。

■ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌 『飲んでみる必要のあるワイン』に選出 2016/6号(2015)
ワイルドな果実味と骨格のある余韻が素晴らしい構成。賞賛に値する赤ワイン。飲んでみる必要がある。

ワイン名の Raisin voleレザン・ヴォレはフランス語で「盗まれたブドウ」。
ラベルには,畑でブドウをつまみ食いする鳥(クロツグミ)が描かれています。
 
三ッ星レストランでオンリスト パリのカヴィストからも絶大な人気!
アルページュ(ミシュラン三ツ星),シャトーブリアン(世界のトップ50レストラン9位/2011年),ラ・ダム・ド・ピック(三ツ星シェフ アンヌ=ソフィー・ピックAnne-Sophie Picのセカンド店),ドゥ・ラ・シテ・カルカッソンヌ(五ツ星ホテル)などでオンリスト。
ワイン専門店:ルグラン,ラヴィニア・カーブ・オジェ など多数で取り扱い。

 

1820年ジャン=ドミニク・ローデJean Dominique Laudetは,フランスで最も歴史あるアルコール飲料,アルマニャックの生産を始める決意をし,その夢を実現させるため,20年間スパイス商人として過ごしたアンティル諸島からフランスへ帰国した。かつてグラン・バ・ザルマニャックGrand Bas Armagnacと呼ばれいていたランド県とジェール県の境に位置する600ヘクタールの森林と農業地を含むシャトー・ラバルを購入。
その後アルマニャック200樽をニューヨークへ輸出するまでに成長した。

1970年代にはメドック格付け4級シャトー・ベイシュヴェルの醸造監督を務めた6代目ノエルNoelによって,ワイン事業をスタート。辛口の白ワインをリリースし,ドメーヌに新たな風を吹き込んだ。

2007年には8代目シリルCyrilがワインのラインナップをさらに広げ,アルマニャックの他に赤と白(辛口・甘口)とロゼワインを手掛けている(生産比率はワイン84%:アルマニャック16%)。
2009年にドメーヌに参画したシリルの妻ジュリーJulieは,フランス高級アパレル会社の広報と輸出部門で勤めた経験をもち,ドメーヌでは広報と営業,パッケージデザインを手がけるなど幅広く手腕を発揮している。
2016年のワインガイド誌『レ・ボンヌ・ザフェール・デュ・ヴァン』では,“アルマニャックの生産者シリル&ジュリー・ローデはワイン・メーカーとしての才能も証明した。”と評価され,『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌“今年の最優秀ワイン スペシャル・ミレジム2015”では見事2アイテムが選出された。夫婦共に伝統を重んじながらも現代の感性にあったワインとアルマニャック造りを続けている。

 

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