コラン・ギョームについて、アンリ＝グザヴィエ・ギョームからのコメント

『我々はドン・ペリニヨン、クリュッグ、ボランジェ、テタンジェ、ベレッシュ、ルイ・ロデレールなどに苗木供給をしており、シャンパーニュ・メーカーにはコラン・ギョームの区画で育つピノ・ノワールの穂木でも特にバラ房（葡萄の粒の付き方がまばらで風通しが良い為、病気になり難い特徴をもつ：右写真）のセレクションを使用しています。
コラン・ギョームの区画をシャンパーニュ用ピノ・ノワールの母樹の畑に選ぶ理由は、葡萄樹が非常によく観察され手入れされている点です。事実、当主のディディエは様々な品種・セレクションについての観察眼が非常に鋭く、我々に更なる技術をもたらしてくれます。こうして私達は共にシャンパーニュの古代品種であるアルバンヌ、プティ・メリエの保存という重要な任務を進めているのです。
ディディエは自身でミニ醸造の実験や植物のウィルス試験を行い、その結果はペピニエール・ギョーム社の基準をクリアしています。中でもプティ・メリエの分析結果はフランス当局からの認定も受けているのです。』

　シャンパーニュ・コラン＝ギョームの歴史は1850年頃モンターニュ・ド・ランス地区のリュドでブドウ栽培を生業としていたジュパン＝コラン一族によって始まりました。創業は1864年。6世代続くRC（レコルタン・コーペラティヴ＝ブドウ栽培家の協同組合）です。
　現当主は，ディディエ・コラン。モンターニュ・ド・ランス地区のリュド，マイィ，オーブ，そしてグランヌの4つのコミューンに点在する8ヘクタールに及ぶ区画で，シャルドネ，ピノ・ノワール，ピノ・ムニエ，そして古代品種のアルバンヌとプティ・メリエを，徹底したリュット・レゾネに則り栽培しています。

1850年代にモンターニュ・ド・ランスのリュドに始まり、6世代に引継がれるコラン・ギョーム。
4つのコミューンに広がる8haの畑は四半世紀に亘り、農薬・化学肥料を極力使用しないリュット・レゾネが取り入れられてきた。そしてなんと現当主ディディエ・コランの義理の兄にあたるのが、天才苗木家アンリ＝グザヴィエ・ギョーム氏。
ドン・ペリニヨン、クリュッグ、ボランジェ、テタンジェ、ルイ・ロデレール・・・などの一流シャンパーニュメゾンを顧客にもつ、フランストップに君臨する苗木家だ。
その彼がシャンパーニュ用「バラ房」ピノ・ノワールの穂木を採取するのがここコラン・ギョームの畑で、その穂木から育ったブドウ樹は前述の一流顧客達に提供されているのだ。いわば名門ブランドのブドウ樹のルーツと言える。