Wine List 【 F-239 】
今フランスで大注目を集めるドメーヌがある。
サヴォワ地方、アイーズ村に本拠を置くドメーヌ・ベリュアードだ。古くからこの地では、ヴァン・ド・サヴォワの指定品種であるグランジェと呼ばれる白葡萄のみが栽培されてきた。しかし、その栽培は減少の一途をたどり、現存するのは世界中でもこの村のアルブ渓谷に22haだけ。 ドメーヌ・ベリュアードは、そのうち12haを所有し、世界市場で通用する最高品質のワインを造っている。
事実、その名前は僅か2年でフランス中に知れ渡った。2007年版のクラスマンに<サヴォワの超新星>として初登場すると、同年のフルール・ワイン・ガイドにおいては<ワイン・オブ・ザ・イアー>に選出。翌年のアシェット・ワイン・ガイドとゴー・ミヨー・ワイン・ガイドににおいては、両誌同時に<最も心に残るワイン>に選出されるという偉業を達成した。
ベリュアード氏が採用する卵型コンクリート・タンクは、ビオの手順に則る発酵において、非常に良い作用をもたらすとして、ニコラ・ジョリー氏なども取り入れているという。 ビオデナミの発酵の一つのかたちになりつつあります。
初めに白い花とジャスミンを思わせるアロマが押し寄せ、口中ではエキゾチックフルーツ(柑橘類)の骨格と白い桃を感じさせる味わいが印象的。 メントールのノートがワインに新鮮さとミネラル感を与えてバランスをとっている。続いてジャスミンやスミレ、アニスの実のニュアンスが次々に現れる。感動するほどピュアで、ミネラル感が多く素晴らしいワイン。 (インポーターのリリースシートより)
アシェット・ワインガイドでは、この2006Vntの評価はまだですが、2005ヴィンテージは2008年版で<ク・ド・クール=最も心に残るワイン>に選ばれ 「黄金のローブとマルメロや果物のコンフィを思わせる芳香、そして口中の豊かさの中に、まるで大空の光のように透けて見える。全体として複雑で、傑出したバランスがあり、素晴らしい構成要素をもつ」 と絶賛されています。