WineList 【 F-007_18 】

Mouton 2018
余は一級であり、かつては二級であった
ムートンは不変なり


 

シャトー. ムートン・ロートシルト 2018 ポーィヤック 赤

Chateau. Mouton Rothschild 2018 AOC Pouillac

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産国

フランス、ボルドー地方

産地呼称

ポーィヤックA.O.C、グランクリュ1級

生産者

シャトー ムートン・ロートシルト

醸造責任者

品種

カベルネソーヴィニォン(86%)、メルロ(12%)、カベルネフラン2%)

栽培面積

75ha

収穫平均樹齢

平均65年

植栽密度

8,500本/ha

収穫

9月10日〜10月3日/手摘み

醸造

樽熟成(19〜22ヶ月)、新樽100%

アルコール度

14.0%

容量

750ml

ラベル

徐冰(シュ・ビン  Xu Bing )

タイプ

赤ワイン、フルボディ

インポーター

Mottox

サービス

16℃〜19℃。 now 〜 2050

保存方法

保存する場合は紫外線を避け、冷暗所に。

評価

デキャンター2021: 100点
ワインアドボケイト: 99点
ジェームス・サックリング: 100点
ヴィノス:  95ー97点
ベタンヌ+ドゥソーヴ 2020: 19点

シャトー公式サイトのテイスティングコメント :
濃厚な外観、深みのある黒色。ナツメグのニュアンスを含む、熟した果実の香りが芳ばしく広がります。メンソールを思わせるほのかな香りが全体を引き立てます。
味わいは芳醇でゆたか。ほのかなスパイスのニュアンスがブラックベリーやチェリーの風味をさらに引き立てています。なめらかでたっぷりクリーミーなタンニンと砂糖漬け果実の香りとがうまく交じり合い、ワインに芳醇な香ばしさをもたらしています。
果実とタンニンとのバランスは素晴らしく、フィネスあふれる後味。並はずれた余韻が残ります。

評価

  • デキャンター2021: 100点
  • ワインアドボケイト: 99点
  • ジェームス・サックリング: 100点
  • ヴィノス:  95ー97点
  • ベタンヌ+ドゥソーヴ 2020: 19点

2018ラベル
2018年ヴィンテージのために制作された作品は、「Square Word Calligraphy(英文四角字書法)」としてアーティスト自身が示した、見せ掛けの壮麗さをテーマとする制作思想を如実に投影したものです。描かれている文字は一見すると中国伝統の漢字を思わせますが、実はラテン文字を組み合わせた創作漢字です。いわゆる表意文字の文字体系に語(word)を吸収させるこの書法を用いて、徐冰は独自のランガージュ(ことば)を新たに創り出します。
2018年のラベルに描かれたふたつの文字は「Mouton Rothschild」と解読できます。異文化間の友愛が息づいています。

 

天候条件
冬の間はかなり雨が多く、激しい雹・霰に降られることもありました。その後に迎えた3月には気温の低い日が続きましたが4月は非常に温暖で、その結果、開花は例年より若干早めの日程で迎えています。6月以降は暑く日照豊富な日が続き、ぶどうの生育は平年より5日ほど早めの日程で進みました。
7月は湿度が極めて高く、同時に高めの気温が観測されたため、畑の衛生状態を維持するのに苦労しました。畑の長所を存分に生かすことができたのもたゆまぬ努力の賜物です。その後の3ヶ月間は暑く乾燥した天候が続き、時折30度を越す気温が観測されています。ベト病による被害は完全に食い止められ、いわば絶好の栽培環境に恵まれました。
ここまで前半6ヶ月の天候だけを見ると豊作を期待するのは確かに難しい状況に思えるかもしれません。しかしその後は記録的な日射量に恵まれ、雨量は少なかったとはいえ夏の水不足の深刻度も中程度で、最終的には素晴らしい収穫を迎えることができました。ぶどうの粒サイズは小さめですが糖度は極めて高く、十分なタンニンを含んでいます。
ぶどうの生育も早めの日程で進み、夏には暑く乾燥した天候が続いたため、白ワイン用ぶどうは8月末から、赤ワイン用ぶどうも9月頭には収穫を迎えました。
シャトー・ムートン・ロスチャイルドでは8月30日から9月5日にかけてエール・ダルジャンの区画の収穫を実施。その後、 9月10日から10月3日の期間、赤ワイン用ぶどうの収穫を行ないました。
濃い色味とともに素晴らしいタンニン・ストラクチュアが備わっています。とにかく濃厚でなめらか。凝縮した香り。水不足が影響して生産量は少なめですが、トップクラス・ヴィンテージへの仲間入りを現時点すでに確信させる仕上がりです。

 

 

 

ムートン=ロートシルトは故フィリップ・ロートシルト男爵が独自につくり上げた場所であり、ワインである。21歳でこのシャトーを得たとき、彼が並々ならぬ野心を抱いたのは疑いないことだ。しかし、豊かで著しく深みのあるエキゾチックなスタイルのポイヤックの生産によって、彼は1855年のメドックのワインの格付けを変えさせた、たった一人になったのである。男爵は1988年1月に死去。今はその娘フィリピンヌがこのワインづくりの帝国の精神的頂点にいる。彼女は常に、パトリック・レオン率いる有能なムートン・チームの頼もしい協力を得てきた。

 1973年、ムートン=ロートシルトは公式に「一級シャトー」と格付けされる。こうして、異才の男爵は、彼の挑戦的ワインのラベルの言葉を、「一級にはなれないが、二級の名には甘んじられぬ、余はムートンなり」から、「余は一級であり、かつては二級であった、ムートンは不変なり」と変えたわけである。

 疑問の余地なく、私が飲んだボルドーの最もすばらしい瓶のいくつかはムートンだ。1929年、1945年、1947年、1953年、1955年、1959年、1982年、1986年、1995年はムートンでも最良の、ほれぼれするようなワインである。また平々凡々としたムートンもずいぶん飲んだ。一級シャトーの作としてはお粗末、買って飲むお客にとってはまったく腹立たしいという代物だ。1980年、1979年、1978年、1977年、1976年、1974年、1973年、1967年、1964年はしかし、一級シャトーの水準を相当下回った。1990年と1989年という2つの有名なヴィンテージでさえ、つくられたのは、ずば抜けたヴィンテージに一級シャトーに期待されるワインとしては、驚くほど厳しく、凝縮味を欠いていた。なぜこのワインが商業的に成功したか、理由はいろいろある。まず、ムートンのラベルが収集の対象であること。1945年以来、フィリップ・ロートシルト男爵は、画家に年に一枚、絵の作成を依頼し、それがラベルを飾った。ムートン=ロートシルトのラベルに登場する大家にはこと欠かなかった。ヨーロッパからミロ、ピカソ、シャガールにコクトー、アメリカ人ではウォーホル、マザーウェル、そして1982年にはジョン・ヒューストン。次に、すばらしいヴィンテージにおけるムートンのふくよかさが、ラフィット=ロートシルトの厳しい優雅さと、そして濃密で逞しく力強く、タンニンのきいたラトゥールと、かなり違ったスタイルを持つこと。三番目には、申し分なく維持されたシャトー自体が、その一流のワイン博物館とともに、メドックの(そして多分全ボルドー地域でも)最高の観光地であること。最後に男爵自身、彼が自らのワインのみならず、ボルドーのすべてのワインを普及させるために尽力したということがある。彼の娘フィリピンヌも、父の遺産を十二分に存続させる力がありそうだ。
講談社 R.パーカー『BORDEAUX ボルドー 第3版』

 


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