西オーストラリア州
( Western Australia )州都 : パース Parth
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主なワイナリー: ブラックジョージ・ワイナリー(Black George Winery) ブラックウッド・クレスト(Blackwood Crest) ケイペル・ヴェール(Capel Vale) チェストナット・グローブ(Chestnut Grove) ドネリー・リバー・ワインズ(Donnelly River Wines) グロセスター・リッジ(Gloucester Ridge) キルビィ・ヴァインヤード(Killerby Vineyards) マウントフォード・ワインズ(Mountford Wines) ピール・エステイト(Peel Estare) ピカーディ・ワインズ(Picardy Wines) サリテージ(Salitage) スミスブロック・ワインズ(Smithbrook Wines)
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この地区は、西オーストラリア州南西地域の南部、グレート・サザン地区の西、マーガレット・リバーの南東に位置し、中心となる町はマンジマップ(Manjimup)、ペムバートンとノースクリフ(Northcliffe)です。材木産業が盛んな地区に葡萄が実験的に植えられたのは、最近のことで1977年でした。1982年に商業用の葡萄畑が創立され、その後、同地区のワイン産業は1990年代になってから急速に発展しました。1996年中頃には44の畑に470ヘクタールの葡萄が栽培され、1996年春の後半から1997年にかけて、さらに260ヘクタールの葡萄が植えられました。
マンジマップとペムバートンの小地区に分けることができます。マンジマップの気候はフランスのボルドーと非常に似ており、平均気温と日照時間はボルドーとほとんど差がありません。年間降雨量はボルドーよりかなり上回りますが、平均気温差はやや高く、湿度は低くなります。グレート・サザン地区のマウント・ バーカー小地区の気候と比べると共通点がありますが、西海岸の影響を受けるために日中の気温差が大きく、したがって、霜の被害の危険性も多少あります。ペムバートンは冷涼気候に属します。平均気温差はマンジマップとほぼ同じですが、気温が低く日照時間も短くなり、1月と2月以外の降雨量は多く、湿度も高くなります。降雨量が多いので、いくつかの葡萄畑では潅漑が不要です。この地区は冬と春に降雨が偏るため、表土下の土壌の保水量が少なくなると、葡萄樹が乾燥で圧迫されることになります。したがって、マンジマップ小地区はボルドーの品種の栽培に適し、一方、ペムバートン小地区はブルゴーニュの品種であるシャルドネとピノ・ノアールの栽培に焦点が向けられています。