1959年、デメトリオ・ゼマは現在の妻であるフランセスカと結婚する為にイタリアからオーストラリアへやってきました。デメトリオは当初ペノーラという地で塗装工として成功を収めていましたが、1982年に長年の夢であったワイン造りを始める為に、テラロッサという土壌で世界的にも有名なクナワラ地区に土地を購入しました。
ゼマエステイトワインの最初のビンテージは、クナワラのベテランワインメーカーであるケン・ワード氏の親切な指導を受けながら、古いミルクタンクと小さな小屋というとても小さな設備で造られました。
やがて建物が増設され、1983年ヴィンテージのワインに間に合う様に建てられた初期のワイナリーとセラードアに、近年新しいセラードア、複合オフィスそして2006年4月19日にオープンした倉庫が加わりました。
ゼマエステイトのワインは全てワイナリーの施設内で瓶詰めされています。一家は長い間、自社のボトリングラインを稼動させていましたが、彼らのワインへの需要が増えた為、要求に応じて施設内で調整出来る最新の大型可動式ボトリング設備を導入しました。瓶詰めのタイミングはワインの熟成と進行により決定され、ワインメーカーであるグレッグ・クレイフィールドとゼマ一家により全ての状況が監督されています。新しい倉庫はリリースを待つワインに理想的な保存状態を保っています。
今日、ゼマエステイトは二人の息子であるニックとマット兄弟が運営していますが、もちろんデメトリオとフランセスカもセラードアの手助けやお客様やスタッフへ料理を作ったりと現役で働いています。ニックはワイナリーを、マットはメルボルンを拠点としていながらも二人は毎日連絡を取り合い、協力して仕事を進めています。
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