たわごと 00/03/24

人工コルク


ワインと言えばコルク栓。その原料はコルク樫の樹皮だそうで、主にポルトガルが主要産地だといいます。そのコルク栓に最近ニューフェィスが登場している。人工コルクです。私も初めて見たのは3年ほど前のニュージーランドワインでした。それ以後、度々見かけますが、全て南半球、それも、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3国です。

ワインという醸造酒はウィスキーや焼酎などのハードリカーに比べ、ウェットなイメージでデリカシーを要求される嗜好品だと思っていたもので、当初は、カルチャーショックが大きかった。現に、今でも多少の違和感はあります。

そこで、この人工コルクについて少しご報告。

 まず、開発されたにはアメリカ。この素材は心臓弁や人工皮膚など医学に利用されているそうで、この素材から造られたコルクはリサイクルが可能で、2〜3度コルクスクリューを差し込んでも液漏れもせず、長期熟成をさせてもボロボロになったり乾燥する心配もない。実際、何度も栓として使用できます。さらに使用後は可燃ゴミとして処理でき、土にもどる。最近の環境問題を考えると良いことづくしのようです。

 

全てが人工コルクに変わったわけでもなく、ごく一部のパイオニア精神の下でのアッピールから始められたでしょうが、環境に厳しいオセアニアのらしい選択だと感心させられます。とすると、ワインの旧世界は、地球に対してオゴリの精神のままのようで、いつまでも、個人主義の自己主張ばかりしていてもダメかな?

 


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