フレデリック・マニアン
Frederic Magnien


新しいネゴシャンのスタイルを築いたフレデリック・マニャン

ネゴシアンのワインにありがちな生産者の特徴が出過ぎているものではなく、それぞれのテロワールを忠実に表現しているもので、あるワインは力強く、またあるワインは繊細でエレガントな味わいとなっておりますが、一貫していえることは彼のワインはきれいな赤い色調(彼いわく、ピノノワールには黒という言葉は存在しない)と果実味をしっかりと引き出していることです。
また、彼自身がSO2の味が嫌いであることから、使用量は通常に比べて半分以下となっております。

地球環境を活用した醸造「太陰有機法」

2008年、フレデリック・マニャンはぶどう耕作専門会社を設立し、自ら選び抜いた畑において自社スタッフで購入ぶどうを育てるという新しい挑戦を始めました。そしてこの2008年ヴィンテージからは、自身のスタイルに合った上質のぶどうを得ることを可能にしました。ワイン造りにおいても「自然の流れと共にあるべき」という理念に基づき、破砕、圧搾、発酵を重力に逆らわないグラヴィティシステムの導入や十分な時間をかけた低温マセラシオンなど、今では特別なことではなくなりましたが、最高品質のぶどうを使うことで、その効果を段違いに発揮することが出来ます。そして月の満ち欠けに起因する要素を醸造に取り入れた「太陰有機法」に則り、地球環境のエネルギーを最大限に活用しています。これは主に、ボトリングや樽への移し替えなど、ワインへのストレスを軽減するものです。

「フレデリック・マニヤン」のワインは全て買いブドウによって造られます。ワイン造りにおいて最も重要なことは、質の良いブドウを原料にすることです。従って、通常であれば収穫時期に買い付けるブドウを6月に契約を交わします。果実がまだ緑色をしているこの時期にブドウを売ることは栽培者にとっては、リスク回避になります。しかしその分、買い付ける側は非常に大きなリスクを背負うことになるわけで、彼は一年を通して毎朝早くマウンテンバイクであらゆる畑を見て回ります。この目的は恵まれた畑を探すだけではなく、熱心で真面目な人によって良く手入れされている畑を見つけるためなのです。
素晴らしいワインが偶然にできるものではないように、上質のブドウもまた優秀な栽培家によって育てられると考えているのでしょう。

 

選ばれしき者のオートクチュールバリック
サン・ロマンにあるクーパーのフランソワ・ルフレール社の特注バリックは世界中から注文が殺到する最高級のものです
実はこの樽は3年間かけて乾燥させたものです。じっくりと乾燥熟成させた樽からは、そうではない樽に比べてはるかに細かく柔らかなタンニンが得られるようです。しかしそれを供給しているのは極わずかの選ばれた生産者のみ。中でもルフレール社製のバリックを100%使用しているのはDRC、コント・ラフォン、ルロワ、そしてフレデリック・マニャンだけです。生産開始から2年間、色々なバリックを試しDRCと同じ仕様のバリックが最も自分のスタイルに合うと判断し、ルフレール社の社長に直談判。「自分が使うことでますます価値が上がる」と説き伏せました。使用する樫材は「木目の細かさ」に定評のあるフランス中部のアリエ産の樹齢120〜140年のものを使用し、通常より長い期間の乾燥熟成をさせ80%あった湿度を17〜18%まで下げます。滑らかなタンニンとピュアな果実味をもつワインの仕上げはこの最上級バリックによるものです。

ネゴシアンのワインにありがちな生産者の特徴が出過ぎているものではなく、それぞれのテロワールを忠実に表現しているもので、あるワインは力強く、またあるワインは繊細でエレガントな味わいとなっておりますが、一貫していえることは彼のワインはきれいな赤い色調(彼いわく、ピノノワールには黒という言葉は存在しない)と果実味をしっかりと引き出していることです。
また、彼自身がSO2の味が嫌いであることから、使用量は通常に比べて半分以下となっております。


 畑のF・マニヤン

 

  
オート・コート


シャンボール・ミュズィニィ

取扱いワイン:
F-531 ブルゴーニュ、オート・コート・ド・ニュイ 2000
F-532 シャンボール・ミューズィニィ、1er Cru レ・シャテロ 2000
F-533 シャルム・シャンベルタン、Grand Cru 2000