ドメーヌ・ポール・マス


Les Domaine Paul Mas

ドメーヌの歴史

1892年、初代オーナーのオーギュスト・マス氏がラングドックの地に9haのぶどう畑を購入。このときにこのドメーヌの歴史は始まりました。その後、順調に畑を拡大し現在、4代目オーナーとなったジャン・クロードとミシェルの兄弟で素晴らしいワインを世に送り出そうと日々努力をしています。

ドメーヌの基本コンセプト

伝統的なワイン造りを守りながら、常に新しいワイン造りに挑戦し続けることを基本コンセプトとしている生産者で、その伝統的なスタイルのワインがエステートワインである「ドメーヌ・ポール・マス」です。そしてエステートワインではないものの、市場のトレンドをうまく掴み、ドメーヌの伝統に決して囚われず、新しいスタイルを追い求め誕生したワインが「イル・ラ・フォルジュ」です。

 

●ドメーヌ・ポール・マス●

ドメーヌを代表するエステートワインとして、長期熟成型のボルドースタイルのワインを目指しています。

畑について
すべて自社畑で、コトー・デュ・ラングドックのワイン産地の中に位置しています。ここは内陸部地域と呼ばれ、タンニンが豊富で高アルコールのしっかりとしたワインが出来ることが大きな特徴です。

醸造・熟成
赤ワイン
醸造はステンレスタンクで行います。10日間ほどのマセラシオンの後、発酵。マロラクティック発酵を終え、オーク樽にて熟成。樽は90%がフレンチ・オークのバリック(ワインの出来にもよりますが、大体25%が新樽、75%が1年古樽)を使用。残りの10%がアメリカン・オーク。熟成期間は6〜10ヶ月。
白ワイン
ヴィオニエは全ての工程をステンレスタンクで行い、シャルドネはフレンチ・オークの新樽で低温発酵し、熟成させます。セパージュの比率はヴィオニエ80%、シャルドネ20%。

●F-4735 Dm.ポール・マス、カベルネ・ソーヴィニヨン/シラー1999Vdpドック
●F- Dm.ポール・マス、カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー1999Vdpドック
●F-4736 Dm.ポール・マス ヴィオニエ/シャルドネ1999 Vdpドック

●イル・ラ・フォルジュ●

ひとつのトレンドと言えるオークの風味と果実味がうまく融合した味わいをコンセプトに、ニューワールドのスタイルを参考に造ったワインです。「イル・ラ・フォルジュ」はエステートワインではありません。しかし、自社畑のブドウ同等の品質をもった優良契約農家のブドウからつくられた、エステートを越える品質を誇るワインです。

畑について
現在、下記の3エリアからのブドウを使用。それぞれの土地の特性を活かしてブレンドすることにより、それぞれ単体だけでは発揮できない風味を醸し出し、このワインの個性を創り出しています。

a.地中海沿岸の地域 (比較的ライトなタイプのワインになる)
b.内陸部地域(タンニンが豊富で高アルコールのワインになる)
c.リムー周辺の地域 (酸がしっかりしたタイプのワインになる)

赤は主に借地契約しているミネルヴォアの日当たりの良い土地で収穫したブドウを使用。白はブランケット・リムーで有名なリムー地区の優良契約農家で収穫されたブドウを使用。

醸造・熟成
赤ワイン
マセラシオンは1週間程度。マロラクティック発酵までステンレスタンクで行い、その後、オーク樽にて熟成。樽は35%がアメリカン・オークで、65%がフレンチオークのバリック(1〜3年古樽)を使用。熟成期間は約6ヶ月。
白ワイン
60%がフレンチ・オークの樽で、40%がステンレスタンクで、約1ヶ月かけて低温で発酵させます。そして約6ヶ月の熟成の後、ブレンドします。

 F-6714 イル・ラ・フォルジュ、カベルネ・ソーヴィニヨン

 F-6712 イル・ラ・フォルジュ、メルロー Vdpドック

 F-6713 イル・ラ・フォルジュ、シラー Vdpドック

 F-6715 イル・ラ・フォルジュ、シャルドネ Vdpドック

 F-7522 イル・ラ・フォルジュ、ヴィオニエ Vdpドック

フィルタリングについて

フィルタリングに関しては、ノンフィルタリングではないものの、ワインのもつ個性やボディを最優先し、それを損なわないようにするために極力粗めにしています。因みにドメーヌ・ポール・マスでは約1ミクロンのフィルターを使用。他の大手ネゴシアンワインはおおよそ0.4ミクロン程度のフィルターを使用しているようです。これも、このワイナリーの品質へのごだわりのひとつです。