99/01/24ワイン会
日時・会場
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液漏れもなく、保存状態もよかった(購入以来11〜13℃の冷蔵庫にいれっぱなし)ようです。非常に濃い色でエッジの全てが濃い紺色で、まだまだ若い。今回参加いただいた肥田さんは、これまで3度コスのこのヴィンテージを試したそうですが、「未だ飲み頃がわからない」とのこと。最初の提供温度が少し低かったこともあり、香りは固く閉じたままでした。味わいの方は、歯茎にかなり固いタンニンがまとわりつく感じで、やっぱりまだまだ。まだ10年は早いのではないでしょうか?わたしの手元にはこれが最後の1本ですので、次回というわけにはまいりません。しかし熟成し、華開いたときはすごいのでしょう。手元にある方、まだまだ寝かせておいたほうがいいですよ。 |
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ジャン・マルク・オージュ社 (キッコーマン輸入) |
水のように薄い色、さわやかでジューシー。柔らかでぐいぐい飲める。気取りがなくおいしい。 |
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独特のブドウの樹をデザインしたボトル入り。青草のムレたような香りはソーニニォン・ブランの特徴。コルビエールのシャトー・サン・ジャンが造るVdpですので、まるみのある酸が幅広な酒体を特徴づけている。 |
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樽の香りが特徴的。スパイシーでデリケートな香り。北の地域のシャルドネですから、繊細で気品がある。アルコール13度ですがでしゃばったところがなく、複雑な味の要素がバランスよく隙間なく調和をとっています。「ブラインドでテイストするとゲベルツトラミネールと錯覚する」との意見もありました。実際、香ばしさと、ニッキや黒胡椒などのスパイスらしさがみられました。アフターテイストの余韻も長い。昨年12月の業界の忘年会でも持参して飲んでおりますが、いつ飲んでもおいしい1本です。 |
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これも、今年の1月新年会で飲みましたが、薄い色と軽い樽のタンニン。やさしい味わいです。ピノ・ノワールはやはりブルゴーニュ以外では難しい品種のようです。特にアルザスやドイツなどの寒冷な地域では難しいんですね。悪いワインではないのですが、価格を考えると・・・。これを飲んで、まえのゾンホーフのシャルドネがより良く感じられてしまいました。 |
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ピノの香りはスッキリしています。色は思っていた以上にしっかりしています。私のメルキュレのイメージはもう少しオレンジっぽい色の記憶が強いんですが・・・。メルキュレにしては酸味が強いようで、その分クールな印象でした。一番最初のコス・デスの力強い印象が脳裏にあり、ちょっと位負けかな?もう少し官能的にまとわりついてほしかったですね。でも、これ1本を飲むならかなり満足できるとおもいます。 |
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ソレラ1865とあるので、ランシオの感じがどれくらいなもの?どんな感じか興味津々の1本です。鼈甲色。香りはシェリーの独特なもので、少し甘くクリーンでピュアな香り。味わいは香りほど甘くはなく、キレがあります。あまり古さは感じられません。味わいのトーンも少し単調、酸幕酵母の複雑さをあまり感じませんでした。ヴァン・ド・ナチュレをソレラをかけただけという感じでした。でも、きれいな仕上がりで、おいしい。オン・ザ・ロックも試しましたが、いけますね。干しブドウ、ドライ無花果、プルーンなどつまみするとお代わりが捗りそうです。 |
コス1986年@色は濃く深い紫色で外周部はやや赤みがさすが、オレンジ色は全く感じられない。とても12年たった色とは思えない。コスというよりもモンローズやラトゥールの色。(86年は通常よりもカベルネ・ソービニョンの比率が高いといわれていますが、色にもはっきり現れているようです) ☆とても良い保存状態でゆっくりと熟成している感じです。 ☆2年前に飲んだときよりもさらに若い印象で、「いつ飲み頃がくるの だろうか?」というのが正直な実感です。 ☆10年後にもう一度飲んでみたいワインです。
Vin de Pay1998年 シャルドネ新酒☆この南フランスのシャルドネ・ヌボーは初めて経験しました。ブドウ ジュースのおいしさそのままで、何の気取りもなく飲めるワインです。 繊細で旅疲れしやすいムスカデ・ヌボーと比べると、丸く健康的で酸 がおとなしいため、ワインを飲みなれない人にもおいしく飲めると思 いました。
アラベスク ソーヴィニョン・ブラン1997年☆トロピカルフルーツ系の果実味が豊かで酸がおとなしく、若干の苦み が感じられましたが、少し濃いめの味付けの料理やクリームチーズと 相性がよいように思いました。 少し無骨で味もややフラット(平板)な感じがしましたが、これはこ れで楽しめると思います。チリのソービニヨン・ブランと似たタイプ のように思いました。
ゾンホーフ シャルドネ1995年☆一口飲んだ途端、これまでの2つの白とはっきり区別できる品の良さ と味筋の良さを感じました。澄んできれいな黄色。最初の香りの印象 は少し熟したリンゴや洋なし。舌触りは繊細で口の中に果物のおいし さがいっぱいに広がる。決して重たくない。食事は不要、ワインだけ で楽しみたいと思いました。 ☆30分もすると、香りが変化し、アルザスの上質なゲヴュルツトラミ ネールを少し優しくした感じのきれいなマスカット香が立ちのぼり、 これが本当にシャルドネ?と驚きました。 ともかく上品でおいしいワインで、今日の白の中で出色でした。
アルザス ピノ・ノアール1997年☆色は淡いピンクがかった赤紅色。香りはピノ系のくぐもったブーケら がかすかにしました。やや砂糖くさい甘っぽい香り。 味はまだブドウに近い。果実味はあるが味わいは薄くやや平板。 タンニンとは違う苦みが少し感じられるました。印象はやや弱いです。 ドイツのアールのシュペートブルグンダーを思い起こしました。
メルキュレ1992年☆92年のメルキュレにしては色がしっかりしているというのが第一印 象でした。86年のコスと比べると色の違いが顕著で、コス=青系、 メルキュレ=赤系です。まだピノ・ノアールのブーケは出ず、ベリー 系の甘いしかしあっさりした香りです。舌触りはさらっとして濃密さ はなく、味わいも果実味がそれほど強くないあっさりした印象です。 タンニンはそれほど気になりませんが、ややまろやかさには欠ける感 じがしました。でもこれはこれで十分に実力を発揮していると思いま した。もう1年ねかせればブーケが華やかになりそうな気がします。
プリオラート ソレラ 1865年☆かなり酔っぱらっていましたので印象がやや不鮮明です。 ただ、強いアーモンドの香りが口中に広がったのをはっきり覚えてい ます。苦みや嫌みな甘みが全くなく、軽く繊細でしかし十分な密度が あったように思います。古くさいひなびた印象はなく、クリーンでモ ダンな感じがしました。食後酒としてとてもおいしく飲めました。
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