株式会社 佐浦
宮城県塩竃市本町2−19 杜氏: 小野寺 邦夫(南部)
山廃酒母らしい深い味わいのある酸味が感じられるやや濃醇タイプの純米酒です。 常温でも美味しく頂けますが、お燗にすると酸味と旨味が際だち、バランス良く調和され、山廃仕込み独特の香味をお楽しみいただけます。 お燗にする際には、上燗(約45℃)〜熱燗(約50度)がおすすめです。
吟醸酒とは真反対に位置するお酒です。きれいさではなく、“雑味”の醍醐味を愉しんでいただくお酒です。
タンクで造りだすものとは比べ物にならない程の手間や時間を掛け、約半世紀ぶりに復活させた木桶仕込みです。 「昔ながらのお酒を造りたい」 という想いから原料米もあまり磨かず山廃造りにしました。
ほのかに木の香りが漂うまろやかなお酒は、どこか昔懐かしい落ち着きのある旨さのある逸品です。
蔵元より・・・「温故知新」のキーワードのもと、原料米もあまり磨かず、伝統的な山廃酒母を使用して造りました。商品名の「貳百八拾號」は、お酒を仕込んだ木桶の番号より名付けました。
南部杜氏・平野佐五郎(1900−1981)は、酒造りに関しては蔵元にも口を挟ませなかったといわれる典型的な職人気質。昭和24年「浦霞」杜氏になり、昭和31年〜53年までに全国新酒鑑評会で19回の金賞受賞。平野流大吟醸は「浦霞」伝承の自家酵母を使用し、デリシャスリンゴやストロベリーの芳香があり、バランスのとれた精緻な味わいと絶賛されました。
その平野佐五郎の技を受け継ぐ「浦霞」杜氏は平野重一(80歳)。18歳で叔父・平野佐五郎のもとで蔵人。昭和35年杜氏となる。「現代の名工」平成5年勲六等瑞宝章叙勲。 是非この「モノ造り」にかける名工の伝承の技をみなさんに味わっていただきたい1本です。