ワレは1670年にポルトガルに設立された最古のイギリスのポート会社です。
ワレ家の中で最も著明な人物は1784年にオポルトで生まれ、後に英陸軍中将にまでなった、サー・ウィリアム・ワレであろう。
ウィリアムは有名なウェリントン公(デューク)が指揮したイベリア半島の戦い(1808〜1814)に従軍し、ワレはたびたびデュークから、ワレ家のポート・ワインを供給するように頼まれまた。
1810年5月15日付けの、ウィリアムの父にあてた手紙にはこう書かれている。
“ウェリントン公から、非常に上質のオールド・ポートを一樽調達するように言い渡されました。いくらかかっても良いそうです”
ウィリアム・ワレはこの国に果たした優れた功績の為、ポルトガル国王より勲章を授けられた。
オーナーのシミントン・ファミリーは古くから上質のポートを生産し続けてきた名門で、世界のプレミアム・ポートの1/3以上を販売しています。
その歴史は、1882年にスコットランドからポルトガルに渡ったアンドリュー・ジェームス・シミントンがベアトリス・アトキンソンと1891年にオポルトで結婚したことから始まり、13代目となる6人のメンバーが今も家族経営を守り続けています。
ワレのビジネスパートナーであったシミントン家は1950年代にワレ家より株を購入し、以来ブドウ栽培から醸造、熟成、販売に至るまで、全てを厳しく管理しています。