WineList 【 P-8670 】

ヴィンテージ宣言の2003
Vintage Port

 

ワレは1670年にポルトガルに設立された最古のイギリスのポート会社です。
ワレ家の中で最も著明な人物は1784年にオポルトで生まれ、後に英陸軍中将にまでなった、サー・ウィリアム・ワレであろう。
ウィリアムは有名なウェリントン公(デューク)が指揮したイベリア半島の戦い(1808〜1814)に従軍し、ワレはたびたびデュークから、ワレ家のポート・ワインを供給するように頼まれまた。
1810年5月15日付けの、ウィリアムの父にあてた手紙にはこう書かれている。
“ウェリントン公から、非常に上質のオールド・ポートを一樽調達するように言い渡されました。いくらかかっても良いそうです”
ウィリアム・ワレはこの国に果たした優れた功績の為、ポルトガル国王より勲章を授けられた。

オーナーのシミントン・ファミリーは古くから上質のポートを生産し続けてきた名門で、世界のプレミアム・ポートの1/3以上を販売しています。
その歴史は、1882年にスコットランドからポルトガルに渡ったアンドリュー・ジェームス・シミントンがベアトリス・アトキンソンと1891年にオポルトで結婚したことから始まり、13代目となる6人のメンバーが今も家族経営を守り続けています。
ワレのビジネスパートナーであったシミントン家は1950年代にワレ家より株を購入し、以来ブドウ栽培から醸造、熟成、販売に至るまで、全てを厳しく管理しています。


 

ワレ、
ヴィンテージ ポート 2003

Warre's
Vintage Port 2003


産地 : ポルトガル、ドウロ河上流
瓶詰・貯蔵地 : オポルト(ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイヤ
生産者 : ワレ社(オーナー:シミントン・ファミリー社)
栽培品種 : トウリガ・ナショナルなど数種類
土壌 : シスト土壌
単位収穫量 : 20hl/ha
醸造 : 樽熟成。瓶詰め:2005年
アルコール度 : 20.0%
容量 : 750ml
タイプ : 赤。 やや甘口(酒種:甘味果実酒)

ヴィンテージ・ポートは会社のフラッグシップと言えるワインで、毎年生産されるものではなく、一般に10年間に3〜4度ほどしか生産されません。
2003年は、多くのポートワインメーカーが「ヴィンテージ宣言」を発した頼もしいヴィンテージとなった。 

参考コメント:ワインアドボケイト:
味わい黒コショウ、ロウ、スパイス、そしてトーストが、将来性抜群の2003ワレズ・ヴィンテージ・ポートから香る。凝縮して控えめでいて若々しく、上品で妥協の無い男性的な特徴をもつこのポートは、ダークフルーツに黒コショウが織り交じりあっている。シルクのような滑らかな質感が口蓋中央に大きく広がる。この第一級の努力の結晶は、タンニンに満ちた見事に長いフィニッシュを見せる。じっくり熟成させるべきである。


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ヴィンテージポート:
ヴィンテージポートワインの特徴としては、その年ごとのポートワインの環境状況が良いと思われる時期に「ヴィンテージポート」としての「宣言」が行われることです。 環境状況が良いとは、その年に「最高の品質のワインが出来た」ということと、その宣言をしようとする時期に、市場環境が整っているということです。例えば1931年は素晴らしい年だったが、1932年から1933年にかけての大不況のためにヴィンテージ宣言をするどころではなかった時は、その宣言はされません。 ポートワインを製造する大手業者の大半がその品質とタイミングに同意した時に初めてヴィンテージ宣言が出されるというシステムになっているのです。 しかし、ヴィンテージポートの難点は、熟成に長い時間がかかってしまう事といわれています。 少なくとも10年から20年さらにもっと寝かせなければいけないので、出荷からお金の回収までに大変な時間と資本がかかってしまう事が難点のひとつと言われています。 しかしピークのヴィンテージポートは、至高のポートワインになっているのです。(WANDS online No.10 Feb 2003より転載)

  

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