イタリアで一番腕の良い醸造・栽培家の一人のアンドレア・パオレッティ。80年代の後半にフィレンツェ大学を卒業した若いパオレッティはシャトー・ラフィット・ロートシルトなどで研修を経て30歳になる前にはアンティノリの全栽培責任者になった。
1995年より現在至るまでフリーでイタリア、トルコ、グルジア、モンテネグロハンガリー、欧米等の様々な国でコンサルタントとして活躍している。ナパヴァレーでワインを造っている映画監督のフランシスコ・コッポラもパオレッティを採用したかったが断られたと言う。
パオレッティには輝かしい経歴があるが彼自身はコンサルタントの仕事だけでは満足していないようだ。恐らくコンサルタントとしてでは100%自分の哲学をワインに表現できないから自分自身のワインが必要だと感じたのだろう。パオレッティはフィレンツェの南に自分で植えた葡萄から「ランコーレ」を産み出した。
サンジョヴェーゼに関する知識に世界で最も長けているのはパオレッティかもしれない。年産はたったの5000本。皆さんはモダンなテクノロジーとテロワールに対するパオレッティの情熱の融合を感じる事ができるだろう。
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