Wine List 【 i-2658 】

ジャコモ・タキスが造ると
ロゼも個を主張する!


マレンマ自然公園で,バルビカートのボトルと一緒に写るジャコモ・タキス(右)とアルベレーゼの支配人(左)

76歳の巨匠が復活した!
万人が認めるイタリア最高の醸造家
ジャコモ・タキス

1992年にフルタイムの仕事から引退し,幾つかのアジェンダのコンサルタントを務めるだけとなっていた彼が,2004年のヴィニタリーの記者会見で,マレンマ自然公園の中にトスカーナ州が所有するアジェンダ<Albereseアルベレーゼ>の畑から生まれるワインを新たに手掛けることを発表したのだ。
アンティノーリ社を離れて12年,当時72歳の巨匠から突如飛び出した言葉に集まったプレス関係者は色めき立った。当初は長年を過ごしたトスカーナへの感謝の気持ちからこのプロジェクトに参画することになったタキスだが,実はエノロゴを引き受けた最大の理由は,アルベレーゼの畑のマイクロクライメット(微気候)にあった。サッシカイアの畑がボルゲリ地区の中で最も海に近い場所にあるのと同様に,実はこのアルベレーゼの畑もモレリーノ・ディ・スカンサーノ地区の中で最も海に近い場所にあったのだ。どちらの畑も海のおかげで,春は内陸部よりも1ヶ月も早く暖かくなり,夏は涼しく穏やかな天気で,雲が出にくく降水量も少ないという葡萄栽培に最上の条件が揃っていたのだ。

つまり,アルベレーゼの畑は「マレンマのサッシカイア」と呼べる畑だったのである。この「第二のサッシカイア」の出現に歓喜したタキスは,アンティノーリで彼の右腕として,4年に亘って寝食を共にして帝王学を教え込み,その後タキスのコンサルタント・チームのチーフ・エノロゴを務めていた愛弟子GIORGIO MARONEジョルジョ・マローネをアシスタントに呼び寄せ,全盛期を彷彿とさせる情熱を傾けてワイン造りを始めたのである。

2005年初めてのワインとなる<Barbicatoバルビカート>が誕生。
それから2年,新しいワイナリーにも関わらず,アルベレーゼは2007年秋に発売になった『ガンベロ・ロッソ2008年版』と『ドゥエミラヴィーニ2008年版』に同時に初登場。特にドゥエミラヴィーニにおいては,フラッグシップワインであるバルビカートが,テヌータ・ディ・トリノーロ,テスタマッタ,スクリオ,ドロモスなどと同じ4グラッポリを獲得するなど高い評価を受け,一躍脚光を集めたのである。モダン・バローロのスーパースター,ドメニコ・クレリコもその味わいに大感銘を受け,非常に気に入っているというから,さすが世紀の名醸造家ジャコモ・タキスである。

しかし,76歳という年齢を考えれば,このアルベレーゼのワインが,彼が手掛ける最後のワインになるのではないか・・・。サッシカイア,ティニャネロ,ソライア,ソレンゴ・・・数多のカリスマワインを生み出してきた不世出の天才醸造家ジャコモ・タキス。76歳の巨匠が手掛けた最新にして最後のワイン。


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アゼンダ・アグリコーラ・アルベレーゼ
スコリエット マレンマ・ロゼ

Azienda Agricola Alberese
2007 Scoglietto Maremma Toscana I.G.T

産地 : イタリア、トスカーナ州、マレンマ地区、
挌付け : トスカーナ、マレンマIGT
生産者 : アゼンダ アグリコーラ アルベレーゼ(トスカーナ州所有の畑)
エノロゴ : ジャコモ・タキス
ブドウ品種 : サンジョヴェーゼ100%
植樹密度 : 4,500本/ha
発酵・熟成 : 手摘みで収穫した葡萄を厳格に選別してダイレクトプレスを実施。ステンレスタンクで20度前後で低温発酵を行う。発酵期間は13日前後で、マロラクティック発酵は行わず引き続きステンレスタンクで収穫翌年の春まで熟成させて瓶詰め。
アルコール度 : 12.5% 
生産量 : 7,000本
容量 : 750ml
タイプ : ロゼワイン。 フルーティにしてドライ

サンジョヴェーゼから圧搾法で造るロゼワイン。洗練されたピンクの色調が濃いワイン。強烈で長く続くフルーティな香り。ドライな味わいで,白い果実の気品溢れるフレーヴァーとフレッシュな酸が印象的なミディアム・ボディのロゼ。

スコリエットとはマレンマ公園内にある運河付近の地域の名称で,海岸の石という意味のScoglioという言葉に由来する。マレンマには昔,農業に必要な水をくみ上げるため沢山の風車が存在した。スコリエットにも風車があったため,ラベルに風車がデザインされた。
写真(左): マレンマ公園内に今も残るラベルのデザインとなった風車。

 

<アジェンダについて>

アルベレーゼはマレンマ自然公園に位置し,公園の40%を占める4,600ヘクタールの土地で葡萄やオリーヴの栽培,酪農や牧畜,養蜂,食品加工や農産物の販売,そしてアグリトゥーリズモなどの事業を行なっています。また,モレリーノ・ディ・スカンサーノ指定域内に53ヘクタールの葡萄畑を所有し,ワイン造りも行なっています。

アルベレーセの歴史は15世紀初頭に遡ります。フィレンチェのコルシニ家やメディチ家など,何度か所有者が代わった後,第1次世界大戦後に新しく所有者となったロレーナ家により,今のアルベレーセの基礎となる近代的な農業システムが導入されました。以来,酪農と牧畜,葡萄栽培がアルベレーゼ農場の最も重要な活動となったのです。

現在トスカーナ州がアルベレーゼのオーナーで,トスカーナ州が自然公園も管理していますが,それはアルベレーゼとは別の機関が行っています。マレンマ自然公園の北側の40%がアルベレーゼの農園で,その農地を管理するためにトスカーナ州はAzienda Regional Agricola di Albereseアジェンダ・レジョナル・アグリコーラ・ディ・アルベレーゼを設立したのです。

従来,栽培した葡萄は近くのワイナリーに全て売却していましたが,高品質なワイン造りを行なうことを決断。2005年に初めての元詰めワインを生産し,本格的にワイン事業に進出したのです。

 

 

アルベレーゼのワイン

 i-2655 アルベレーゼ、バルビカート

 i-2656 アルベレーゼ、ペルグローネ

 i-2657 カステルマリーノ

 i-2658 スコリエット ロゼ


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