Wine List 【 F-7825 】

ジョエル・ ロブションが愛し続けるシャンパーニュ
Bruno Paillard

シャンパーニュ地方で古くからブドウ栽培家兼仲介業を営んでいた一家に生まれたブルーノ・パイヤールは、1981年自分自身のシャンパーニュメゾンを設立しました。最も新しく、数少ない自営のシャンパーニュメゾンで、独立したメゾンとしては最も大きい規模を誇っています。
年間平均出荷量は45−50万本で、その80%が輸出されており、ヴィンテージとノンヴィンテージの高級キュヴェの生産を専門としています。
創立当初からドザージュ量の最も低いメゾンの1つであり、近年は更に低く抑え、純粋な味わいを表現しています。1994年から畑の購入を始め、現在自社畑は30ha(内12haがグランクリュ、6haがプルミエクリュ)となり、必要なブドウの40%をまかなっています。自社畑は有機栽培を行い、除草剤も使用していません。土壌を大切に扱う事で、根は地層深くに伸び、素晴らしいミネラルの特徴をワインに与えています。
創立者・経営者であり、また実際に自らブレンドを行うブルーノ・パイヤールは、気候状況により使用するブドウの畑を選び(寒い年は南向きの畑のブドウを使用するなど)、又その年のブドウの品質に従いリザーヴワインの量を調節し(平均35%、最大50%)、毎年一貫した品質を保っています。

純粋でエレガントな味わいは美食の良いお供であり、ハウスシャンパーニュとして使用する有名フランス人シェフ、ジョエル・ロブションをはじめ、数多くの有名レストランでサーブされ、2010年は世界の422軒のミシュラン星付きレストランで愛飲されています。他のシャンパーニュメゾンが大企業の傘下に収まりプロモーションをかけて売り出す現状において、真摯に最高品質を追求するブルーノ・パイヤールは異例とも言える貴重な存在でしょう。


 

ブルーノ・パイヤール
ブリュット プルミエール キュヴェ

Bruno Paillard
Brut Premiere Cuvee NV


産地 : フランス、シャンパーニュ地方、モンターニュ・ド・ランス地区
格付け : シャンパーニュ
生産者 : ジャン・ラルマン家
ブドウ品種 :  ピノ・ノワール45%、シャルドネ33%、ピノ・ムニエ22%
醸造 : 第一次発酵では20%樽、残りはステンレスタンクを使用。1985年〜前年までのリザーヴワインを年によって35〜50%使用。
デゴルジュマン : 2011年9月
ドザージュ : 6g/L
熟成 : デゴルジュマン前:3年 デゴルジュマン後:6ヶ月
アルコール度 : 12.0%
容量 : 750ml
タイプ : シャンパーニュ・白、辛口
インポーター希望小売価格 : 6,825円
 有機栽培
参考評価 : 
★ワイン・スペクテーター 91点 2012年11月15日 この引き締まったシャンパーニュには強さがあり、白桃、切ったばかりの新鮮な林檎、石を感じさせるミネラル、蜜ろうが、良い構造を成して表れる。生き生きとして、フィニッシュにチョークを感じるセンセーションが続く。飲み頃:2014年‐2019年

★パーカーポイント89+ 点 ワイン・アドヴォケート192号 2010年12月 NVブリュット・プルミエール・キュヴェは美味しいエントリー・レベルのワインである。快活で輪郭のしっかりとしたアロマが溢れ、繊細で複雑な幾層にもなる果実が広がる。プルミエール・キュヴェは控えめで申し分ない程エレガントなワインで、瓶内で時を経て発展していくうちに、極めて複雑な味わいとなるだろう。プルミエール・キュヴェは現在は鮮やかで、花々を感じさせる特徴を味わう事ができ、数年熟成をさせて楽しむ事も出来る。デゴルジュマン: 2009年11月 飲み頃:2012−2018年  

生産量の60%を占めるブリュット・プルミエ・キュヴェ。淡いわらのような黄金色で、新鮮な柑橘類、フレッシュなアーモンドなどのシャルドネの特徴から始まります。ブレンドされる33%のシャルドネはブリュットとしては高い比率となり、グランクリュとプルミエクリュのブドウです。 続いてピノ・ノワールの典型的な赤いベリーの果実が感じられ、ピノ・ムニエからくるライチやパイナップルなどのトロピカルフルーツの特徴に続きます。一貫して際立つミネラルの特徴が感じられます。 

 

 ブルーノ・パイヤールの特徴

1.戦後唯一のメゾン
2.「ブルーノ・パイヤール」とは「ブランド名」、「創設者」、「現オーナー」であり、さらにブレンドも監督
3.常に最も純粋である最初のプレス≪一番搾り≫のみを使用 (ブドウ1kgあたり500cc)
4.シャンパーニュ地方のグランクリュ/プルミエクリュでとれた、最高品質のブドウのみ使用
5.シュールリー熟成期間が法定期間の3〜5倍のため、見事な熟成感と繊細さを持つエレガントなシャンパーニュに仕上がる
6.温暖化の影響をうけない定温/冷涼セラーで、発酵がゆっくりと進むため細かい泡が生まれる
7.ワイン本来の姿を大切に保つため、ドザージュは最低限に控える。
8.全ボトルにデゴルジュマンの日付を表示

 
デゴルジュマン:2011年9月の表記の裏ラベル

 デゴルジュマン

「デゴルジュマン」とは、数年にわたる瓶内二次発酵で生じた澱を除去する作業です。この段階でドサージュが加えられ瓶口がコルクで閉められます。その際、ボトルを開けることが必要になり、少量ですが炭素ガスが失われ酸素がはいります。そのため、この日から新たに瓶熟が始まり、最終的には酸化していきます。これがデゴルジュマンの日付が大切な理由です。
ブルーノ・パイヤールがデゴルジュマンの日付をボトルに明記し始めたのは1985年です。デゴルジュマンはシャンパーニュにとって外科手術のようなもので、施した後はセラーでしっかり休ませ回復させる必要があります。デゴルジュマン後に始まる新らたな熟成で、ワインは以下のように発展していきます。
第1世代:フルーティーな爽やかさを持つアロマ。
第2世代:フローラル。果実より、花を感じさせるブーケ(ワインが成長している証拠)を帯びてきます。
第3世代:複雑なスパイス。
第4世代:トーストのような香ばしい香り。
第5世代:フルーツの砂糖漬けの香りです。
年とともに様々な香りのニュアンスが累積され層になって表れることで、ワインはより複雑さを増していきます。色合いは濃さを増していきますが、泡はとても細かいままです。シャンパンは時間がたっても熟成しないといわれますが、偉大なシャンパンは時間とともに成長していくものです。よりフレッシュな味わい素晴らしいですが、熟成された味わいもまた格別です。

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