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ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズ(アンリ・マリオネ)
“レ・セパージュ・ウーブリエ”ガメィ・ド・ブーズ
ヴァル・ド・ロワール 赤
Domaine
de la Charmoise (Henry Marionnet)
2019 "Les
Cepage Oublies" Gamay de Bouze
I.G.P. Val du
Loir
- 産地 :
フランス、ロワール地方、Vdpデュ・ジャルダン・ド・ラ・フランス
生産者 : Dm.ド・ラ・シャリモワーズ(アンリ・マリオネ)
品種 :
ガメィ・ド・ブーズ種
醸造方法 : 下記マリオネ自身の解説を参照
アルコール度 : %
容量 : 750ml
タイプ : 赤ワイン。 ミディアムボディ
標準小売価格 : \
リュット・レゾネ Lutte
Raisonee
除菌剤、除ダニ剤は20年来使用しておらず、セクシャル・トラップの技術を利用することも始めており、より葡萄畑の生態環境に適った栽培方法を行っています
このワインのタンニンは非常に顕著ですが、まろやかでハーモニーが取れています。黒い果物の入った籠から感じとれるような柔らかいタンニンを持つ田舎っぽいカメイです。濃密さと口中の存在感は感動的で、他に存在するいかなるワインとも比較できません。軽食やソース付きの肉料理、伝統的なジビエ料理などによく合います。
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ガメィの醸造方法
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- アンリ・マリオネがガメィの醸造に採用している炭酸ガス浸漬法(マセラシオン・カルボニック)は、ボージョレで行われている方法(セミ・カルボニック
Semi-Carbonique)とは異なります。ボージョレでは、発酵中にポンピング・オ−バーを行い、果皮が破れて果汁が流出するため、多くの果汁が発生し、マセラシオンは液体中で行われます。しかし、ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズの炭酸ガス浸漬法では、マセラシオンは気相(気体状態)で行われています。
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- これは、まずタンクを二酸化炭素で充満させておいて、その後に、葡萄で完全にタンクを満たす方法です。ポンピング・オーバーを行わないため、果皮が破れて果汁が流出することはなく、発酵はそれぞれの果粒の中で行われるのです(細胞内発酵)。つまり、マセラシオンはガス(気相)の中で行われるわけです。炭酸ガス浸漬法においては、液体が少なければ少ないほど、果粒からより多くのものを引き出すことができるため、ワインはよりフルーティーで、色の濃い、アロマティックなものになります。事実、パスツールは、応用には至りませんでしたが、それを仮定していました。またこの技術は、二酸化硫黄を添加することなく発酵を行うことができます。
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- 唯一行われるのは、葡萄を温めることです。重さによって、葡萄が少しの液体を発生するため、この液体を25〜30℃の熱交換機の中で温めて、タンクの下部に再注入するのです。こうすることによって、熱が拡散し、発酵が問題なく開始されます。発酵は約6日間続き、後に(50%の葡萄はまだ手つかず)葡萄をタンクから出し、空気圧圧搾機にかけるのです。再びタンクの中に入れて通常の発酵を終了し、続いてマロラクティック発酵が2〜3週間かけて行われます。発酵終了後、ワインは澱引きされ、瓶詰めされるまでタンクで保存されます。
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- この醸造方法は経済的にリスクがあります。なぜなら、収穫が手摘み(機械よりも3倍もコストがかかる)であること、それから、とりわけ発酵が、二酸化硫黄の添加もなく、いかなる保護もなく、完全に自然なものであるためです。特に、わずか数時間で、揮発酸量が急激に上昇し、酢酸が発生する危険性があります。しかも、1つのタンクから別のタンクに感染する可能性が高いのです。揮発酸量が上昇した場合には、出来るだけ早く澱引きするか、二酸化硫黄を添加することによって危険を回避することができますが、揮発酸量は少し上昇すると下降することはほとんどないため、この方法を実践するには、非常に卓越した技術が要求されます。ボージョレの多くの造り手が、この技術(ポンピング・オーバーをしないマセラシオン・カルボニック)を使うことを止めてしまったのは、揮発酸の上昇という問題があったからなのです。
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- しかし、記述したように、この炭酸ガス浸漬法(マセラシオン・カルボニック)は、ボージョレで行われている方法(セミ・カルボニック
Semi-Carbonique)と比較した場合、果粒からより多くのものを引き出せるため、ワインは、よりフルーティーで、色の濃い、アロマティックなものとなり、二酸化硫黄も添加することなく発酵を行うことができるのです。
(インポーターのHPより)
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アンリ・マリオネ自身の解説とコメント
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- このワインはブルゴーニュのブーズ・レ・ボーヌ村が起源で、シェール渓谷の古い伝統的品種であるガメィ・ド・ブーズ(別名:ガメィ・ノワール・ア・ジュ・ルージュ)から造られています。ガメィ・ド・ブーズは、19世紀はもちろん1960年代〜70年代までトゥーレーヌ地方で広く栽培されていた品種で、クラシックなガメィ・ノワール・ア・ジュ・ブラン(ボージョレやトゥーレーヌで一般的に栽培されているガメィ)とは異なり、果皮が厚く、果肉に色がついている半赤果肉(セミ・タンチュリエ)のガメィ種です。このため、ガメィ・ド・ブーズの果汁は非常に色鮮やかで、当時は、むしろ田舎風ではありながらも、豊かなコクによって珍重されたワインを生み出していました。INAOは、最初、ガメィ・ア・ジュ・ブランに15%の比率で混醸できるようにして、この品種の使用を寛容しましたが、その後、AOCトゥーレーヌの指定品種から完全に外してしまいました。その結果、ガメィ・ド・ブーズは、現在では、ほとんど消滅してしまったのです。
しかし、私は全く偶然にこのガメィ・ド・ブーズの1区画を手に入れることが出来たのです。
1997年に、私の隣人の1人が、自身の1ヘクタールの区画からガメィ・ド・ブーズ品種を引き抜こうとしていたのです。私は、私の両親や祖父母達の喜びであったガメィ・ド・ブーズの葡萄畑を救うために、その区画を貸してくれるように彼を説得したのです。出来上がったワインを試飲してみて、まず非常に濃く強い色に、続いて、子供の頃、両親の大樽に穴をあけてこっそり飲んだ懐かしいこの品種のワインを瞬時にして思い出させるアロマに驚かされました。こうして、私は、かつて、その力強さとエレガントさで好んで飲まれていた、あのすばらしいガメィ・ド・ブーズのワインを再発見したのです。栽培と醸造は、クラシックなガメィのキュヴェと同様の方法で、私自身がドメーヌで行っています。
(ガメィ・ド・ブーズはAOCトゥーレーヌの指定品種になっていないため、ワインのカテゴリーはヴァン・ド・ペイになっています。)
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各誌のコメント:
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ミシェル・ベタンヌのコメント
ガメィ・ド・ブーズ品種が消滅していくのが犯罪に思えるほど、このワインは個性的な特徴を持っている!
『ル・フィガロ』紙、ミッシェル・ポンのコメント
“セパージュ・ウーブリエ”
はアンリ・マリオネが生んだもう1人の神童である。このキュヴェは法的にはいかなるAOCを名乗る権利もない。なぜなら、INAOが、このキュヴェを構成している品種、つまり、かつてシェール渓谷で伝統的な赤ワインを生んでいた半赤果肉のガメィ・ノワール・ア・ジュ・ルージュを、ずっと前に指定品種から外してしまったからである。非常に濃く強いローブ、柔らかいタンニン、黒い果物のアロマ、田舎風でこくのあるワイン。どんな比較も必要としない。」
『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌のコメント
ガメィ・ド・ブーズからこのうえなく美味なワインを造るアンリ・マリオネは、これこそが、彼が少年時代に飲んでいたワインであることを覚えている。INAOが栽培品種の指定から外してしまったために、AOCトゥーレーヌを名乗ることができないガメィ・ド・ブーズは、ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジャルダン・ド・ラ・フランスとして、“セパージュ・ウーブリエ”(忘れられた品種)という名前で販売されている。1世紀前、除梗もせず、酸化から守ることもなく醸造されていた葡萄は、必然的に粗野なワインを生んでいたことでしょう。しかし、今日、アンリ・マリオネは、他の赤ワインと同様に、培養酵母の添加も補糖もせず、炭酸ガスで保護しながらマセラシオン・カルボニックで発酵させて、ワインが最大限の果実味を持つようにしている。
黒に近い深紅のローブ。ワインは魅力的な芳香を持ち、ブルーベリーや苺を心地よく感じさせてくれます。味わいは非常に豊満で肉付きがよく、タンニンは粘性があり果実味と果肉に溢れています。味わい深いと同時に瑞々しい、そして素晴らしくナチュラル。本当の喜びである!」
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