WineList 【 F-3196 】

村名ローヌの実力 VISAN


 

ドメーヌ・デ・ラ・バスティード
ヴィサン 
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ 赤

Domaine de la Bastide
2012 VISAN Cotes du Rhone Villages AC 


産地 : フランス、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュAC
生産者 :  Dm.バスティード(ベルナール・ボワイエ氏)
ブドウ品種 :グルナッシュ50%、シラー30%、ムールヴェドル20%
樹齢 : 約40年
栽培方法 : ビオ認証は取っていないが、化学薬品は使わず、できるだけ花や木を植えて環境を整え、ビオロジックに近い栽培を目指している。
単位収穫量 : 40hl/ha
醸 造 : セラーに運ばれたブドウは、糖度を計測した後、除梗。200hlのステンレスタンクにて約28度で温度管理しながら約15日間アルコール発酵。1日2‐3回ルモンタージュとデレスタージュを行う。その後、コンクリートタンクもしくはバリックにワインを移し、マロラクティック発酵・熟成。色調を安定させタンニンをまろやかにするため、特殊な装置で微量の酸素を熟成タンクに送り込むミクロブラージュを行う。コンクリートタンク&バリック8ヶ月
アルコール度 : 14.0%
容量 : 750ml
タイプ : 赤ワイン。ミディアムボディ
有機農法
希望小売価格 : 2,048円

熟したチェリー、ブラックベリーのコンフィチュール、カカオ、エスプレッソ、リコリスなど様々な要素が溢れだす豊かな香り。樽のニュアンスやシルキーかつ重厚なタンニンが絡み合う味わいは、ヴィザンの魅力であるジューシーで滑らかな果実に溢れ圧倒的な凝縮感と複雑さを備えている。
村名を名乗ることを認められたコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュの実力を知る1本。

 

 

  

 

 

焼けつくほどの日差しに恵まれた南ローヌは、果実感たっぷりのリッチな赤ワインの宝庫である。広大なコート・デュ・ローヌのアペラシオンがよく知られているが、より上質でコストパフォーマンスの高いワインの産地として注目したいのがコード・デュ・ローヌ・ヴィラージュの村々だ。生産エリアは95の村で構成されているが、その中でもより高い優位性が認められた17の村のみがヴィラージュの後ろに村名を表記することが認められている。その代表としてパワフルな味わいのワインを生むケランヌに関心が向けられがちだが、日本人の味覚になじむ旨みを備えているという点、そして豊かな果実を純粋に楽しむという点においては、ヴィザンこそが要注目の産地である。

最も早く村名を名乗ることが許されたアペラシオンでもあるヴィザンは、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュの北東部に位置する。畑は村の周囲の平地や丘斜面に広がっており、大きな石がゴロゴロと転がる赤い粘土石灰質の土壌とミストラル(乾燥した強い北風)の影響を受けた地中海性気候が、滑らかでジューシーな果実とふくよかさ、そしてフィネスを育む。かつてのローマ法王領であり、テンプル騎士団もワインを造っていたという由緒正しい土地だが、近年元詰めをする生産者は非常に少なく、栽培されたブドウのほとんどは協同組合に買い取られていた。テンプル騎士団の要塞兼農園だったというバスティードも例に漏れず、フランス革命時に敷地の一部が破壊された後はワイン造りが衰退していたが、1989年にボワイエ家の手に渡り復活を遂げる。

古くからのブドウ栽培家の家系に育ち、農業エンジニアとしてフランス各地で技術指導を行ってきたベルナール・ボワイエは、兄弟が興した醸造所を手伝う内に自分自身のワインを造りたいと強く思うようになった。彼は自らの夢をバスティードで実現させ、バスティードは彼のおかげでワイン造りという伝統を取り戻した。ブドウ栽培はビオロジックの手法を目指しており、化学薬品を使わず、できるだけ花や木を植えて昔ながらの周囲の環境を整えている。一方で、技術指導者という経歴を活かし必要であれば最新技術も導入しており、温度管理ができるステンレスタンクはもちろん、熟成タンクに微量の酸素を送り込みタンニンをまろやかにするミクロブラージュの装置も備えている。


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