Wine List 【 F-2852 】

2009年が初リリース
シャンパーニュの超新星ドメーヌ

Nathalie Falmet

 

 

パリ大学で化学を,そしてランス大学で醸造学を修めたナタリーは現在44歳。女性でありながら75にも及ぶRMシャンパーニュの醸造コンサルタントを務め,2000年に家業のドメーヌを継承。
2009年秋に初めて自身のシャンパーニュをリリースした新進気鋭のレコルタン。醸造コンサルタントとしてシャンパーニュの本質を熟知したナタリーが手がけるシャンパーニュの特徴は,なんといってもピノ・ノワールを主体とする力強さと,「ヴィノジテ」と表現されるピノ独特の香味にある。しかし,ともするとピノ主体のシャンパーニュで失われがちなフレッシュ感がしっかりと残されていることが,この上なく素晴らしい。

 

“ワイン・ガイドのミシュラン”と形容されるフランス最高峰の格付けガイド,『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス』は極めて厳しい格付けで知られている。事実,今や世界的な名声を確立しているマルセル・ラピエールやピエール・パイヤールといったドメーヌでさえ,2011年版で初めて掲載されたのであるから驚きだ。
ところが,この『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス/2011年版』において,初めて手がけたワインのリリースからたった1年で格付けを果たした驚異の新鋭ドメーヌがある。それが,シャンパーニュのルーヴル・レ・ヴィーニュ村に本拠を置くナタリー・ファルメだ。
2010年12月にはアメリカにも上陸。3大評価誌すべてにおいて,いきなり90点以上の評価を獲得するという離れ業を成し遂げた。群雄割拠するシャンパーニュに彗星のように現れた<超新星レコルタン>です。

 


リュット・レゾネ

 

ナタリー・ファルメ、 ブリュット ナトゥーレ

Nathalie Falmet. Brut Nature


産地 : フランス、シャンパーニュ地方、ルーヴル・レ・ヴィーニュ村
生産者 : ナタリー・ファルメ
畑 : ル・ヴァル・コルネ畑
品種 : ピノ・ノワール100%
樹齢 : 年
醸造 : ステンレス・タンクで低温発酵。瓶内熟成に移る前の熟成もステンレス・タンクで行い,8ヶ月の熟成の間にマロラクティック発酵を完全に実施する。さらに18-24ヶ月の瓶内熟成。
ドサージュ : 0g/L
アルコール度 : 12%
容量 : 750ml
生産量 : 5,000本
タイプ : シャンパーニュ・白、 辛口。

評価 :
『ワイン・アドヴォケイト192号/2010年12月号』 --- 91点
『ワイン・スペクテーター/2010年11-2011年1月号』 --- 90点
『インターナショナル・ワイン・セラー/2010年12月号』 --- 90点

 

使用するブドウは,“ル・ヴァル・コルネ”の区画で栽培されたピノ・ノワールのみ。ヴィンテージ表記はないが,例年単一年の収穫ブドウのみで醸造。リザーヴ・ワインも門出のリキュールも一切加えない純粋なピノ・ノワールのシャンパーニュ。手摘みで収穫したブドウを温度管理機能付きのステンレス・タンクで低温発酵(18-20度)。瓶内熟成に移る前の熟成もステンレス・タンクで行い,8ヶ月の熟成の間にマロラクティック発酵を完全に実施する。さらに18-24ヶ月の瓶内熟成を施した後,ドザージュはまったく行わずにデゴルジュマン。
香りは濃密で複雑。黒ブドウや柑橘類,ハシバミやアーモンドのノートなどが混じり合っている。さらに時間とともに樽の風味が現れる。門出のリキュールを加えていないため口中は生き生きとしていて,非常に豊満。まろやかで,まったくフレッシュでありながら,ピノ独特の力強い生気に満ち溢れ,フィニッシュにはプラムやレッド・フルーツのノートが感じられる。力強く,品格を備えたシャンパーニュ。

 

 ★ ドメーヌの概要

 ドメーヌの畑の栽培面積は3.5ヘクタール。ル・ヴァル・コルネ/Le Val Cornetとル・ヴァル・ドロン/Le Val Dronの2つの単一区画を所有しており,ピノ・ノワールとピノ・ムニエが1.5ヘクタールずつ,シャルドネが1ヘクタール栽培されている。ブドウの平均樹齢は30-35年。ル・ヴァル・コルネとル・ヴァル・ドロンは隣り合わせのクリマで,どちらも標高は250メートル,南西向きの傾斜25度のなだらかな斜面にある。地質は粘土石灰質土壌で,植樹比率は1ヘクタールあたり9,000本。剪定方法は品種に応じて,シャブリ式,コルドン式,ヴァレ・ド・ラ・マルヌ式。

ブドウ栽培はリュット・レゾネの原則に則って実践。畑の耕運は年2回実施。ブドウ樹に虫がつかないように春に除草を行うため,下草は生やさない方針。施肥にはコンポストと果物の皮を使用している。夏に摘芯を行うが,グリーン・ハーヴェストや除葉は行わない。これは,シャンパーニュでは主流の「偉大な原酒ワインを造るための利点は低収量にはない」という考えに基づく。この点において,シャンパーニュはブルゴーニュなどのスティル・ワインの産地とは収量に対する観念が大きく異なる。また,ドメーヌのブドウ樹は古樹が多いため,ブドウ樹自身で収量が低く制限されるため,人為的な介入が不要ということも理由の1つ。

 

 醸造は,発酵温度を完璧に管理することによってテロワールに由来するあらゆる複雑さと官能的品質を保持することができるため,すべて温度管理機能付きのステンレス・タンクで行っている。ただし,ル・ヴァル・コルネのキュヴェにアッサンブラージュするピノ・ムニエのみは,例外的にバリックで醸造を行っている。ドメーヌが目指しているのは,上品でエレガントで女性的,そして,常に精彩さを持ち続けるシャンパーニュ。また,果実味の質とテロワールが失われないようなアッサンブラージュを行っている。

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