中世の頃から北部ヴァインフィアテルはワイン造りの理想的な地として知られており、シュラッテンタールはチェコとの国境に近い人口わずか300人程の小さな町です。このオーストリアで最も小さいワインの町は独自のテロワールを持ちます。パノニア気候(ハンガリー特有の気候)に内陸性気候が混じった、まさに微気候といえる環境です。
「肥沃だが浸水性の良い土壌と冷涼な気候が生む独自のテロワール。暑い夏はブドウの根を地中深く張り、熟成期の寒い夜は葡萄に格別のアロマを与え、高原状の緩斜面の畑にマンハーツベル山脈が冷たい風を防ぎ果実は陽光を充分に浴びるそんな空気、水と土壌を反映する正統派のワインを造りたい。」と若きツルの後継者、フィリップ・ツルは語ります。ワインはエレガントで長熟、優美で高品質で豊かなフィネスを持つスタイル。
それゆえ畑での仕事は重点的に行われ、できるだけ自然に近いコンディションを保ち。厳しい管理と手仕事、献身的ともいえる愛情のこもったケアが年間を通して要求されます。
|