南オーストラリア州
(South Australia)---州都:アデレード
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の主なワイナリーは Penfolds Magill Estate |
この地区は、最高級テーブルワインとスパークリングワインの産地として、全国でも急速に発展しているところです。標高の高い栽培地区で、このため潅漑用水と土地利用に限度があることです。標高400mの等高線は、南と東西の境界線まで延び、北はマウント・ロフティー・ランジ(Mount Lofty Ranges)、最近独立した産地のスプリングトン(Springton)とエデン・ヴァレー(Eden Valley)まで広がります。
標高の高さは気候の変化の鍵となります。マウント・ロフティーとピカデリー・ヴァレー(Piccadilly Valley)は、アデレードから車でたった25分の距離にあるところですが、夏の気候の違いは対照的です。ここには迷路のような谷間や谷底があり、傾斜の変化による影響でさまざまな環境があります。この地区は、オーストラリアの産地でも気候の差が最も多い産地です。アデレード・ヒルズ地区は確実に冷涼気候に属し、この地区の北部と西向き斜面では、カベルネ・ソーヴィニョンとシラーズがよく成熟し、それ以外の場所は、早摘み品種のシャルドネ、ピノ・ノアール、ソーヴィニョン・ブランの栽培に適しています。降雨量は場所によって異なり、標高が高くなると雨量も増えます。降雨は冬から春に偏るため、潅漑も必要になることがあります。葡萄の栽培にとって注意すべき、開花時期にしばし霧が発生し、葡萄の結実を妨げることがあります。