西オーストラリア州
( Western Australia )州都 : パース Parth

Cパース・ヒルズ(Perth Hills)地域

グレーター・パース・ゾーン

南緯31度50分 東経116度04分
標高150-400m

クィーンズランド州 ニュー・サウス・ウェールズ州 タスマニア州 ヴィクトリア州 南オーストラリア州 西オーストラリア州 1グレート・ササン 1グレート・サザン 6、スワン・ヴァレー 5、サウス・ウエスt・コースタル 4、パース・ヒルズ 3、ペンバートン 2、マーガレットリバー  

ワイナリー名はガイドにも記載がなく、わかるのは上記の
ハイノルト社(Hainault)
だけです。

美しい パース・ヒルズでは、100年の間に小さな規模で葡萄栽培が断続的に行われてきました。1902年にデスペイシス氏(Despeissis)は、この地区にあるマンダーリング(Mundaring)/チャイドローズ(Chidlows)小地区の葡萄がスワン・ヴァレーよりも2〜3週間遅れて成熟すると報告しています。現在操業しているワイナリーのなかで、最古のワイナリーはハイノルト社(Hainault)ですが、1980年の創立と新しく、同地区10社のうち、葡萄破砕量50トンを越えるワイナリーはありません。そのなかの1社は年間30ケースしか生産していないといいます。この地区は州都パースから22kmと短距離にあることから、簡単な日帰り旅行ができるので、旅の手頃さの点でいうとスワン・ヴァレーよりさらに手近ですネ。

標高の差により気候の変化がでるのは常識と思われますが、四方に広がる谷間の影響でも気候が変わります。気候変化の第1の理由は標高の差、第2に空気の流動、第3に海から吹き寄せる風により積算温度が低くなるためで、葡萄の成熟もスワン・ヴァレーよりも10〜21日遅れます。年間降雨量は900〜1,200mmと標高の差によって異なり、降雨は冬から春に大きく偏り、葡萄栽培に必要な潅漑用水をダムなどに十分に溜めることができます。したがって、この気候はワイン葡萄の栽培者にとってさほど問題ではありません。環境を全体的に見るとポルトガルのドウロ地区に似ており、ライトよりもフルボディのテーブルワインの生産に適していると言われております。


ワイン産地